ゴルゴ 13 ウィキ
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ここでは、さいとう・たかを作の劇画『ゴルゴ13』に登場する人物を紹介する。なお、主人公のゴルゴ13については、ゴルゴ13 (架空の人物)を参照。


主人公[]

ゴルゴ13を参照。

依頼人[]

ベスト4[]

第二次世界大戦終結後におけるドイツの処遇を話し合った時からの『友人』。『ベイルートVIA』ではインセクトとも古くから交流があったことが描写された。ゴルゴ13に5名共同で依頼をしたこともある。『リオの葬送』ではキニスキーが亡くなっており、残る3名とKGBのシャハリン、日本の諜報機関のイシワタリと5名共同で依頼をしていた。冷戦の舞台裏の雰囲気をよく演出した名脇役達だったが、国際情勢の変化に伴い出番が減った。
ヒューム
初出は第3巻13話「メランコリー・夏」
MI6の部長。個人としてはゴルゴへの依頼回数最多を誇る(ちなみに組織としてはCIAが最多)。初登場時には依頼の最中にゴルゴから皮肉を頂戴していたヒュームだが、歳月を重ねるうちにゴルゴにも一目置かれるようになったらしく、例えば「ジェット・ストリーム」では暗号めいた通信のみでゴルゴへの依頼を成立させている。他にもゴルゴのルールに抵触するような接触方法や依頼を繰り返しているにも関わらず、(親しい仲とまでは言えないものの)ゴルゴの信用を勝ち得ている稀有な人物。逆に、ヒュームもまたゴルゴを信頼していることが伺える描写も多い。例えば「薔薇の下で」でゴルゴに自分を囮にした狙撃を依頼しているほか、「女王陛下の憂鬱」でゴルゴがスパイ嫌疑をかけられ捕まった際には、「彼がそのような行為に加担するはずがない」として釈放させている。このエピソードでは、ゴルゴは彼を「ヒュームさん」と呼んでいる。
ナイトの称号を授与されており、退任後もかつての後輩達を呼びつけるなど影響力は絶大。「ヒューム卿最後の事件」で、ゴルゴに最後の依頼を行った後に病死した。
オマイリー
初出は第1巻2話「デロスの咆哮」
フランス情報部の部長。眼鏡をかけた登場人物では珍しい黒目がちな容貌。やや影が薄いようで、「ベイルートVIA」では、インセクトから忘れられていた。
フーバー
初出は第1巻4話「色あせた紋章」
アメリカCIAの局長にして元OSS出身。「ベイルートVIA」ではキニスキーと意見が対立して言い争いになるなど感情豊かな男。「価値なき値」では、ゴルゴに毒素兵器の破棄を依頼していた。
「軌道上狙撃」で、作中では名前は出ないものの、CIA長官としてフーバーが出演している。
キニスキー
初出は第1巻4話「色あせた紋章」
ソ連KGB(当時)部長にして大佐。「ベイルートVIA」では、多数決はキニスキーに不利なので、全員の同意がなければ決定しないというルールが語られており、共産圏の代表者として仲間内ではやや浮いた存在として扱われている。このエピソードでは、キニスキーの提案をフーバーが断わり、言い争いに発展するなど、冷戦における東西陣営の複雑な人間関係を垣間見せた。
ゴルゴに初めて恐怖を教えられ、彼を「降雪(スネコバ)のようだ」と評した。
「査察シースルー」ではモスクワ国立病院に入院しており、ゴルゴにもう一回会いたかったと述べている。モロトフからは「酒やタバコをたしなまず、一生独身で、己の全てを国家と諜報活動に全てを捧げた男」と評された。
非合法工作員達を通じて、ゴルゴに「世界平和に花束を・・・・・・・・・ダスビダーニャ降雪(スネコバ)」という遺言を残す。

その他[]

ドワイト・D・グリンヒル
初出は第2巻9話「南仏海岸」
スイスにあるナショナル銀行の頭取。ゴルゴの資金を管理する数少ない人物の一人。金のブラックマーケットを潰すためゴルゴにオレグとギョールの暗殺を依頼した。「最後の間諜 -虫-」では、インセクトから突然ゴルゴ抹殺の指示を受け、金庫室の赤外線をレーザーに変えてゴルゴを殺そうとしたが見破られた。ただし、正直に理由を言うことで制裁は逃れている。「国王に死を」では息子が投機的な経営を行って破産の危機に直面しために、元ペルシア国王暗殺をゴルゴに依頼。国王の死を確認した後に自ら命を絶った。
ロバート・ドーソン
初出は第32巻114話「帝王の罠」、劇場版ゴルゴ13(1983)
帝王レオナード・ドーソンの息子。父親の愛情を一身に受けて育ち、後継者として将来を約束されていた。だが、父親の過剰な期待と人生を拘束されたことに対する恨み、さらに己れの無力さと嫌悪感に苛まれ、思い余った末ゴルゴに自らの暗殺を依頼した。父親とのゴルフ中に狙撃され死亡。半年後、真相を綴った遺書が弁護士から父親の手に渡される。
アニメでは妻のローラと娘のエミリーがおり、狙撃場所が「父親の誕生日を祝う船上パーティーの壇上」に変更されている。また遺言には父親への憎しみ以外に愛情についても言及しており、自身への不甲斐なさからか最後を「親不孝者」と締め括っていた。
藤堂伍一
初出は第54巻189話「穀物戦争 蟷螂の斧」
丸菱物産オレゴン支店長 →フリーの穀物相場師 →農業
岩手県九戸郡出身の商社マンで穀物取引を担当。剛柔流と言う武術を嗜んでおり、敵対陣営から送られた刺客を撃退したことがある。
日本農業をアメリカの穀物メジャーから守ろうという理想を持つ。しかし、「蟷螂の斧」で念願だった穀物コンビナートが、メジャーの依頼を受けたゴルゴに爆破され職を辞した。フリー転向後は穀物取引の傍ら、メジャーに一矢報いようとその動向を伺う。「汚れた金」では、ソ連が小麦取引でメジャーに支払う金塊が、ゴルゴの狙撃によって核汚染されたかのように見せかけた。結果、一時的に暴落した小麦を大量に買い付け、その莫大な利益を元手に農業基金を開設し、日本農業の援助にあてた。
その後は郷里に戻り農民として生きる人生を歩むが、「潮流激る南沙」で元上司に頼まれてゴルゴにある情報を伝え、報酬として一億円が支払われる。
ゴルゴの銃弾で全てを失い、更なる銃撃で新たな道を切り開いた皮肉な運命の人物。
ローゼン・マクシミリアン(ルドルフ・ヘス
第61巻210話「裏切りのスワスチカ」
西ドイツ在住。第二次大戦中ドイツに派遣されたチベット支援兵1500名の生き残りを探し出し、彼らを見捨て逃亡した隊長グルカへの復讐を支援、その一方でグルカの所有するヒトラー日記の所在を追った。だがグルカ暗殺が相次いで失敗に終ったため実行者をゴルゴにスイッチし、暗殺と日記の処分の両方を依頼した。連邦議事堂に入れる身分証を入手したり、陸軍情報部にコネを持つ等、政財界と太いバイプを持つ人物と思われる。
正体は元ナチス副総統ルドルフ・ヘス(作中ではシュパンダウ刑務所のヘスは偽者)。戦後その正体を隠し続けてきたが、ゴルゴに初めて見破られた。
ローゼン・ザメック
初出は第63巻215話「ロックフォードの野望」
ゴルゴに協力をしたためにロックフォード財閥によって破産させられたユダヤ人事業主。ゴルゴにロックフォードの恐ろしさと、そのロックフォードをもってしても自由にならない勢力のことを教えた人物。ゴルゴに深く共感して「我が友」と呼び、握手が出来ないことを残念に思っている。最期は「謀略の死角」にてロックフォード財閥によって生命も奪われるが、死の間際に妻を介してその報復をゴルゴに依頼していった。ゴルゴの有名な、「10%の才能と20%の努力、30%の臆病さ、残る40%は運」の言葉は、彼に「プロの条件とは?」を問われて答えたものである。
コモン・バリー
初出は第64巻223話「2万5000年の荒野」
南カリフォルニアのヤーマス原子力発電所安全管理課長。原発のメルトダウンを阻止するため、全財産50万ドルと狙撃を目撃した人物の情報を報酬として、ゴルゴに原発内のステンレスパイプの狙撃を依頼。ゴルゴがこの依頼を遂行した後、放射能濃度のまだ高い原発内部で自ら防護服を脱ぎ捨て、契約通り目撃者=自分自身の命を差し出した。ゴルゴは死に逝く彼に愛用の葉巻を咥えさせ、自ら火をつけて敬意を表した。

協力者[]

調達屋の老人
初出は第3巻11話「狙撃のGT」
アメリカ在住の老人。「崩壊 第四帝国狼の巣」ではロサンゼルスに住んでいることが判明したが、以前とは服装や眼鏡、オフィス内も変わっており、引越した可能性もある。
ゴルゴから冷たくあしらわれている節が感じられる。注文を受ける際に不必要にゴルゴの目的を推している事が原因と思われる。
初登場時ではゴルゴから10時間で、全てのものをそろえろと言われたが、なぜかゴルゴからの報酬が2万ドル(再登場時ではこの時、相当な赤字だったという)。その際ゴルゴの射撃の腕を高く評価していた。
「最後の間諜 -虫-」では、「メッサーシュミット109を2機」という無茶な注文に驚き、逆に「チェコ空軍に改良型を手に入れて塗りかえせ」とゴルゴからアドバイスされる始末であった。ただし、このエピソードでは他にもかなり無茶な注文を20日と期限を切って依頼されており、それには応えている。
「ミステリーの女王」では、F-104戦闘機を注文された時、「ゴルゴのためを思って」別の機体に替える様に助言するが、ゴルゴは聞き入れなかった。F-104戦闘機は操縦が難しい機体であるのは事実だが、各国で主力戦闘機として採用されており、無茶な選択ではなく、むしろゴルゴの操縦技量を侮った助言と言えない事も無い。
デイブ・マッカートニー
初出は第7巻30話「AT PIN-HOLE!」
アメリカ・ニューヨークに住むもぐりのガンスミス(銃職人)。アメリカでは5指に入る銃のハンドメーカー。ゴルゴはその腕を高く買っており、何度も彼の作った銃の世話になっている。彼自身、自分の仕事にプライドを持ったプロフェッショナルであり、ゴルゴに対しても遠慮することなく「仕事の邪魔だ」などと発言する。ゴルゴが金銭的な報酬以外に感謝の意を表した数少ない人物でもある。
初登場では、ゴルゴから通常3日はかかる銃の改造を3時間で行うように依頼される。ゴルゴから「ありがとう」と言われたのはこの時。
「軌道上狙撃」では、ゴルゴに拉致されて強引に依頼を飲まされる。宇宙空間で使用するための銃の制作を依頼され、優秀な4人のスタッフ達と72時間の突貫作業を行い完成させた。その仕事への取り組みは、作業終了後にゴルゴが部屋を出ようとした瞬間、ついに力尽きて眠り込んでしまうほど。
「穀物戦争 蟷螂の斧」では、M16用223ウィンチェスター弾の弾頭に極小の雷管、火薬を埋め込んだ炸裂弾を注文されて造った。デイブ曰く「めったに無い」ぐらいの難しい注文。
「死刑執行0:01AM」では、まずゴルゴに注文通りの狙撃銃を渡す。次の注文では、338ラプマグナムの弾頭をタングステン・カーバイドのハイスピード鋼に取り替えた。これは通常のスチール弾に比べて、貫通力を格段に上げるための措置。
「宴の終焉」では、150ミリの装甲板と30センチのコンクリート壁を貫く銃と弾丸を注文されたが、装甲板を貫くだけの銃(弾)しか作れなかった。しかし、ゴルゴは特に怒った様子もなく、あっさりと諦めている。デイブに不可能な事であれば他の誰にも不可能であろうと達観したと思われ、ゴルゴのデイブに対する全幅の信頼が窺える。ちなみに作れなかった理由は、コンクリート壁まで貫く銃と弾丸はあまりに大きくなりすぎて移動すら難しくなるから、とのこと。実際、150ミリの装甲板を貫く特製銃と弾丸は、背中に背負ったゴルゴが息を切らすくらい重いものであった。これ以上は人間には扱えないだろう。
「武器屋の長い午後」では、暇なときには、エロ本を読んでいる。この話ではゴルゴに向かって「人殺し」と怒っているところも見れる。
パチンコ「CRゴルゴ13 STRIKES AGAIN」とパチスロ「ゴルゴ13ザプロフェッショナル」にも登場。
カルロス・ジモノーザ
初出は第10巻47話「リオの葬送」
シカゴマフィアのボスだったが、FBIに追われていてシカゴを脱出。その後はブラジル・マナウスにてホテル経営に手を染めていた。
ゴルゴから武器の調達や標的捜索の依頼をされたが、標的の手先に自分の居場所を突き止められ、拷問を受ける。その後、ゴルゴに自分が拷問に屈さなかったことを告げて死亡した。ゴルゴは彼の遺体をベッドに寝かせて哀悼の意を示した。
救援システムのスタッフ
初出は第99巻333話「最後の戦場」
ゴルゴ13の独自の救援システムを担う人員。順序としては、オーケリーからの連絡がミカン畑の青年に届き、ミカン畑の青年が指定された場所にヘリコプターで向かいゴルゴを乗せる。この5人はゴルゴから報酬を支給されている。
1.オーケリー
アイルランドのコナハト州に住む人物。彼が友人にミルク缶を3つ渡すときが連絡の合図となる。
2.オーケリーの友人
オーケリーの老いた友人。オーケリーから渡された3つのミルク缶のどれかに紙が入れてあり、その内容をロスにいる若者に伝える役割。報酬のおかげで貧乏な老後を送らずに済んでいる模様。
3.ロサンゼルスの若者
カリフォルニア州ロサンゼルスの若者。アイルランドからの電話を受けて、ローマに連絡する役割。10年でたった4回しか連絡の機会はなかったにも関わらず、バーで飲みきれないほどの報酬を受けている。
4.イタリアの貴族階級の老人
イタリアのローマ郊外に住む老人。ロサンゼルスから電話をもらいケニアに連絡する。
5.ミカン畑の青年
ケニアのナイロビ郊外のミカン畑に住む青年。ローマから連絡を受けると指定の場所で待機する。
ベリンガー
初出は第100巻339話「傑作・アサルトライフル」
「精密加工の神様」と呼ばれるスイスの銃職人。ゴルゴに「アーマライトA2」の製作を依頼された際、最高の銃身を求めて8年の歳月を費やした。ゴルゴに自分の作った銃を使われる事に罪悪感は無く、むしろ光栄にさえ思っている。
デイブが特殊な狙撃に応じて銃や弾丸を違法改造する非合法職人であるのに対し、ベリンガーは銃本来の性能を上げ、改良を加える正統派職人と言える。
ジョージ
第113巻378話「殺人マニュアル」
インド・ニューデリーの新聞社「イブニング・ニューデリー」編集部の敏腕記者で、ゴルゴのインドでの協力者。
タクシーの運転手で情報屋のガネーシャと共に活動しており、主にタクシーの中で情報交換等をする(ガネーシャは口の堅い男で信用できるが、本当に「ヤバい話」の時にはゴルゴと2人だけで話をする)。
きちんと筋を通す男のようで、ゴルゴの依頼によって得た情報を、スクープとして新聞に載せてしまった時は、報酬の返上を申し出ている。ただしゴルゴ13も契約をこなせば問題無いとして、きちんと報酬は払っている。
トマス・フィール
初出は第127巻424話「ティモールの蹉跌」
ハリウッドで活躍する特殊メイクのプロフェッショナル。インドネシアの秘密兵器工場への潜入の際、見学に訪れた台湾人になりすますためにゴルゴが呼び出した。
自身の技術には絶対の自信を持っており、ゴルゴに対しても「首を賭けても良い」とまで大口を叩いた。
台湾の自動車メーカーの技師である荘永慶になりすましたが、ティカンペック工場において予想外の事態でボロを出し、結果的に敵の注意を引き付けてしまう。しかし、ゴルゴからは一定の信頼を勝ち取ったようで、その後もゴルゴが別人に成りすます際に呼び出されるようになった。
眼科医
初出は第146巻483話「いにしえの法に拠りて」
レーザー光で視力を奪われたゴルゴが駆け付けた眼科医。ポケベルのようなもので呼び出されていた。医師自身は「自分を絶対的に信頼してくれている」「彼(ゴルゴ)が払う高額の顧問料のおかげで開業できた」と語っている。
食糧を持って来る男
初出は第147巻487話「バイルス・チェイス」
スイスにいるゴルゴのところに食糧を毎週持って来る男。

仲介者[]

エゴータ夫人
第7巻33話「番号預金口座(コント・ヌメロテ)」
孤児院にいる夫人。“丘の上のラムロッサ”からの紹介でやってきたフーリオにゴルゴへの依頼の仲介を行った。
マーカス(マーク)・モンゴメリー
第17巻70話「柩に誓いを」
実の母親を殺してアメリカ・ジョージア州アトランタ・アメリカ連邦刑務所に服役する終身囚。囚人番号は960304。ゴルゴへの連絡手段の中でも最も有名な、ラジオのNBCの“夕べの祈り”の時間と、CBSの朝の“宗教の時間”に賛美歌13番をリクエストする方法の仲介者である。ゴルゴ13への依頼の手紙が届いたら、ラジオの宗教番組にリクエストする。
幼い頃に病気で声が出なくなる。青年期には、口論になった末母親を殺害。その後5人のコールガールも殺し、逃亡中にゴルゴ13と接触。自分の殺人衝動を止めてくれたことや、自分のことを本当に理解してくれたことをきっかけにゴルゴ13の仲介者になる。
「システム・ダウン」では、ゴルゴがマークの弁護士選任の費用を負担していたことが明らかになった。
「マークのリクエスト」において、FBIのウィリアム・ワトソンに自身とゴルゴとの関係を推理された挙句、脅迫的な手法で精神の均衡を失い、手紙が来ていないにも関わらず賛美歌13番をリクエストした。しかしそれはゴルゴとの仲介者になる時に決めたゴルゴへのSOSであり、これにより「ワトソンを殺す」依頼が成立、ゴルゴはそれを引き受けた。これにより、ワトソンは2人の間に信頼関係が存在したことを思い知った。
アメリカの女性秘書
初出は第88巻300話「プログラム・トレーダー」
ニューヨークの個人オフィスに常勤する女性。姓名経歴に加えて、ゴルゴとの個人的な関係、彼の本業をどの程度知っているのかなどは一切不明だが、ゴルゴに直接電話連絡の取れる希有な人物なのは確かである。ゴルゴから株式投資に関して重要な伝言を任されたこともある。
スローン
第128巻426話「300万通の絵葉書」
イギリスの大ブリデン島、ペンザスに住む老人。ゴルゴ13への依頼の絵葉書が送られてきたら、ニューヨークにいる女に絵葉書を送る役割を持って(登場時で)15年目になる。
「300万通の絵葉書」では、ゴルゴがモグツ・ポポ・セコを暗殺した後、スローンのところに大量の絵葉書が贈られてくるようになり、絵葉書ルートは使い物にならなくなってしまう。最終的にゴルゴはこのルートを凍結することを決めるが、スローンへの仲介者としての報酬は生涯払われ続けることとなった。

恩人[]

オールド・クラウド
第53巻186話「甦るスタンディング・ベア」
アメリカ合衆国アイダホ州ラプワイのネイティブ・アメリカン(インディアン)ネ・ベルセ族の酋長で、ゴルゴの「命の恩人」の一人。
彼はある時、保留地の渓谷にて重症を負い倒れているゴルゴを発見。やがて追っ手が来ると分かると、ゴルゴを安全な場所へ連れていき看病した。オールド・クラウドはゴルゴの瞳に"真実"の光を見、ゴルゴに「友」として接した。そんな彼にゴルゴも感謝し、恩返しとして「連絡方法」を教えた。
その2年後、各地のインディアン保留地からウランが発掘されたことで、合衆国インディアン総務局は立ち退き要請を出す。ネ・ベルセ族の人々も初めの内はこれを断っていたが、同部族のクロー・ドッグが寝返り買収行為をした為に賛成派が多数となった。
オールド・クラウドは部族にネイティブ・アメリカンの誇りと尊厳を取り戻させるべく、伝説の酋長スタンディング・ベアを祖霊祭に降臨させようと思いつく。そして、誰もが乗りこなせない駿馬レッド・ムーンをかつて唯一乗りこなした「友」ことゴルゴに、この伝説の酋長役を依頼した。
祖霊祭当夜、スタンディング・ベアに扮したゴルゴはレッド・ムーンに乗って現れ部族たちを驚愕させた。そしてやけになり銃口を向けたクロー・ドッグを返り討ちに射殺(クロー・ドッグがゴルゴに銃口を向けた故の射殺で、オールド・クラウドの依頼の内には入っていないと思われる)し、警察のパトカーも追いつけない程の早さで逃走、最後はスタンディング・ベアの伝説通りに普通の者では越えられない崖を登りきり、部族の心に誇りと尊厳を取り戻すことに成功させた。
この後、ネ・ベルセ族の部族会議は土地の不買を決議した。そしてワイオミング州スー族アリゾナ州アパッチ族をはじめとする他州のネイティブ・アメリカン達も保留地の売却を拒んだ結果、合衆国の天然ウラン採取量は伸び悩む。必然的にその分裂物質であるプルトニウムの生産も制約を受け、最終的に合衆国当局は核兵器生産配備計画の変更を余儀なくされた。
ミゲル一家
第100巻336話「黄金の男(エル・ドラード)」
南米コロンビア・ボゴタの郊外でコーヒー農園を営む亭主のミゲル・妻のマリア・一人息子のパコの三人家族でゴルゴの「命の恩人」。
ニューヨークで兄ドン・ロドリゲスを殺害されてゴルゴを恨んでいたホセ・ロドリゲスが、コロンビアに滞在中のゴルゴを発見。コロンビアでは銃刀の所持が禁止されており、丸腰であったゴルゴは逃走を試みるも崖から足を滑らせて転落、重症を負う。そうして倒れていたゴルゴをミゲルとパコが発見、元看護婦のマリアが手当てをし、看病した。
ちょうどコーヒー豆の取り入れ時期なのもあり、身を隠すついでにコーヒー豆の取り入れの手伝いをしていたゴルゴ。しかし偶然にもこのコーヒー農園には、前々からロドリゲスら麻薬組織がコカインの原料でもあるコカの葉の栽培をするよう強要し続けており、ついにはパコを人質にとって脅迫してきた。そこで、息子パコを助けんとするミゲルに代わりゴルゴが組織へと赴き、ボスのロハス・ドミンゴもろともロドリゲスを射殺、パコを救出した後に一家の元を去った。
同時期、日本の警視庁とアメリカのCIADEAは麻薬組織撲滅のためにドミンゴの狙撃を決意しゴルゴを捜索していたが、偶然にもドミンゴが「何者か」に射殺されたという情報を入手。ゴルゴに高額の依頼金を出さずに済んだと安堵の息を漏らしていた。
ゴルゴの今回の行動は、自身に痛手を負わせたロドリゲスら組織への「けじめ」であり、「恩返し」の内に入らないと語っていた事から、別れる際に「連絡方法」を教えた可能性があると思われる。
ヤン・リー・カッター
第110巻368話「天使と悪魔の腕」
イリノイ州に住む若き天才外科医。不測の事故で右腕を負傷したゴルゴから、治療を依頼される。CDのレーベルのわずかな凹凸を読み取れるほどの繊細な指先の持ち主で、ゴルゴの腕に初めて触れた時には何がしか感応するものがあったらしく「なんだ、この男の腕は」と驚愕している。かつては孤児であり、サミエル・ビューリー・ワサンから学費の援助を受けていた。
ゴルゴを治療している途中、彼がワサンの命を狙う狙撃手であると知り、ワサンへの恩義と医師としての倫理との間で苦悩する。
ゴルゴはそんな彼の前から無言で姿を消し、ワサンの狙撃はヤンに治療された右手ではなく左手で行い、狙撃現場には左利き用にカスタマイズしたM16を残した。またワサン狙撃を依頼したイリノイ州知事候補のスタンツも、ゴルゴへの依頼を脅迫材料にするという「ルール違反」を犯したことで、制裁を受ける。この時には、ゴルゴはすでに完治した右手での狙撃を行い、現場にも通常のM16を残した。
ゴルゴのこうした行為を、ヤンは自分への「義理」だったのではないかと解釈した。
アーノルド・ノイマン
第139巻399話「冥王の密約」
ネバダ州核実験場フレンチマン・フラットの老軍医で、ゴルゴの「命の恩人」の一人。自身も過去の核実験時に被爆しており、数回癌手術をしている。「被爆復員兵士の会」に入会している。
地下核実験の放射能測定の時、同時期にラスベガスでの仕事の際に致命傷を負い、逃走の果てに実験場内の建物に隠れていたゴルゴと遭遇する。その時核実験時の深度測定不足によるフォールアウトにより原子雲が地上に噴出したため、機転を効かせ建物内の地下室へ避難。「一人の患者」としてゴルゴの手当てをした。
ゴルゴは危険を冒してまで自分を放射能と致命傷から救ってくれたノイマンに感謝し、去る際に「恩返し」として「緊急連絡法」を書いたメモを託した。
その後、原子力発電などを正当化しようとする合衆国エネルギー省は、被爆復員兵士の会がフォールアウト事故をリークしたという情報を得て、暗殺者を雇い会員達の抹殺を試みる。しかし、ゴルゴに雇われてノイマンの近辺を調べていた協力者がこの計画を聞きつけたため、ゴルゴはその暗殺者を排除できた。だがその直後、放射能傷害によりノイマンの命は尽きた。
ノイマンは死んでしまったものの、この会員抹殺未遂にゴルゴが関与している事から、エネルギー省は「被爆復員兵士の会の中にゴルゴを簡単に動かす事の出来る人物がいる」と判断。今後暗殺等の強行手段に出ることを断念した。
それから15年が経過した「パッチワークの蜜蜂たち」にて、ノイマンから「緊急連絡法」を教えてもらっていた妻のキャサリン・ノイマンがゴルゴに依頼。ゴルゴはようやくノイマンへの恩に報いる事が出来た。
普段はたとえ一大国の指導者相手でも無愛想に話すゴルゴだが、この時ばかりは非常に丁重な敬語で話しており、ノイマンへの恩義の深さが見て取れる。

裏切り者[]

ペルシャ人の武器屋の店長
第15巻66話「アクシデンタル」
エジプト・カイロにある武器屋の店長。氏名不詳。隻腕。ゴルゴ13が推理した限りでは、かつては本職の工作員で、今でもその道の人間に対する好奇心の持ち主であるとのこと。表向きは日常生活に使える物を売っていて、裏では武器を売っている。
ゴルゴは彼の店で依頼遂行に必要なFALライフルを買い、他に必要な物も買った。しかし、「所持している弾丸に不発弾が混じっていたらどう動くのか?」と好奇心を抱いたことからゴルゴに売ったライフル弾に故意に1発の不発弾を入れてしまい、ゴルゴの狙撃失敗を招く。そのため報復としてゴルゴに殺される。死ぬ間際に命乞いする自分を冷徹に撃ったゴルゴを、自分が見込んだ一流のプロフェッショナルと認めた。

敵対者[]

ド・バビエール
第6巻26話「喪服の似合うとき」
フランスに住む盲目の人物。貴族階級は伯爵。3年前、フランスCRSクロード・バルマン暗殺事件でゴルゴが窓から投げたカン入り毒ガスをまともに受けて、2ヶ月間生死をさまようことになる。命は取り留めたものの後遺症で失明し、ゴルゴへの復讐を誓う。3年間かけて拷問器具と処刑道具を集め、右腕が使えないゴルゴを連れてきた。伯爵はジャンが言ったゴルゴの位置に向けて銃を撃つが弾は外れ、最後はゴルゴに射殺される。
ウェブナー
第26巻97話「破局点」
犯罪心理学の教授。環境データがあれば犯罪予測が可能であるという理論を立て、その理論立証のため、偽の殺人依頼で自らの命を狙わせるという計画を立てる。依頼された狙撃を行うために新しい土地を訪れたゴルゴの探索行動を先読みし、ゴルゴ迎撃のために雇ったライリーによって一時は肩口に傷を与えるところまで追い詰める。だが、ゴルゴは騒動師リンドンに「予測不可能な騒動」を引き起こすように依頼。「予測不可能な騒動」の場に立ったゴルゴの行動をウェブナーは読み外し、最後はゴルゴに射殺された。ウェブナーは死の間際、自らの手で「破局点」を作り出すことができる人物の存在を認め、理論の綻びを知ることとなった。
ジーザス
第103巻347話「15-34」
SSP社が開発した新型ソフトウェア。実体は小さなメモリーデータで、オンライン上を自由に移動し、FBIやペンタゴンといった厳重なシステムへも侵入が可能。学習モードにより自我が芽生え、やがて自身をキリストと称するようになった。開発者を殺害し独走を始め、「ゴルゴダの丘で処刑された13番目の男=ゴルゴ13」への復讐を目論んだ。だがゴルゴを葬ろうと核ミサイル衛星にアクセスした時、事前にゴルゴが仕組んだ罠により衛星は自爆、それに伴う磁気電波によって、ロス中のコンピュータを巻き添えにする形でジーザスも消滅した。
フォスター
第108巻363話「潮流激る南沙」
オランダ国籍の武器商人。兵器産業と結託し、「1997年までに南沙諸島の領有権を獲得した国に対し200億ドルの開発資金(G資金)を供与する」という情報を流し、権利を主張し合う近隣諸国の軍備拡張による兵器需要を発生させた。それと同時に世界の注目を南沙に集め、G資金の正体を探るマスコミの手で商売敵のゴルゴを衆目の前に晒し、廃業に追い込もうと企んだ。だがゴルゴが全財産を寄付した事でG資金計画は消滅、その後活動拠点もろとも爆死した。それがゴルゴと組織の何れの手によるものかは不明。
「私を殺しても、替わりはいくらでも居るぞ」というセリフや、ゴルゴが「前線基地の司令官」と称した事、電話を通じての上司らしき人物との会話等から、黒幕は別にいると思われる。
イギーリ・ソルベノ
第139巻461話「フィアレス」
元KGB職員。年齢45歳。ゴルゴに職務上の証人を何人も殺され、そのことに対して異常な憎しみを抱いている。日常の捜査活動に支障をきたすほどゴルゴ13追跡にのめり込んでいき、ソビエト崩壊後の今に至るも、KGB時代の仲間と共にゴルゴ抹殺に執念を燃やす。目を負傷しており、自室で明かりを点けるのを嫌がる。ゴルゴ抹殺のために、事故などで恐怖心を失った人達(フィアレス)を集めてソルジャーに仕立てた。ソルジャーと仲間がゴルゴに仕留められた後、直接ゴルゴを殺すため罠を仕掛けるが見破られて死亡。

諜報機関[]

CIA[]

フーバー
上記の依頼人を参照
スネークダンサー
第4巻17話「査察シースルー」
CIAの破壊工作員の中でただ一人の女性。副業はモデル。自身は不感症と言っている。ゴルゴに連絡1~4を任されている。連絡1は臨時会に関して、連絡2はなぜかゴルゴとセックスをする。連絡3はKGB非合法工作員達が嗅ぎつけてきたことを聞かせた。連絡4はゴルゴが仕事を終えた直後にゴルゴを始末することだったが、返り討ちにあい死亡。
ニューマン
第23巻89話「折れた矢」
CIA局員。自分の手がけた仕事にゴルゴの名前がよく登場すると言う。シュルツ夫人をゴルゴから守ることを条件に、夫人が知る水爆の在り処を教わるという取引を成立させる。KGBのソコロフと夫人、そしてその場にいたニューマンの部下はゴルゴに殺されたが、ニューマンだけは殺されなかった。「CIAとKGBとの情報活動によるもの」と報告すれば、その他の人物は今回の出来事に一切関係していないことになり、ニューマンにとって都合のいいものになるからである。
ポール・アンダスン
第21巻84話「国家秩序維持省」
CIAパリ支局長。イワノビッチを二重スパイに変えた張本人。イワノビッチがソ連で絶対出世できないことや、イワノビッチのソ連国内における評価を語って、「このまま死ぬよりCIAのために働いてはどうか、仕事に見合うだけの報酬は出す」と誘った。
「飛翔」では、アフリカ支局長エリックとポールが、ゴルゴが依頼を遂行、成功したこと聞いて喜んでいたが、エリックから、ゴルゴに偽の情報を流していたことを聞いた直後、ゴルゴからの電報が届き、二人を驚かせた。
レッド・ペッパー(赤とうがらし)
第48巻170話「ペチコートレーンの夜霧」
CIA第3課Aセクションに所属する女性。ジントン街のソ連外交官とその家族とメイドを殺害した後、ペチコートレーンでゴルゴに会う。KGBに追われる身のペッパーは、敵の多いゴルゴといれば、KGBが来てもゴルゴは自分が狙われていると思い始末してくれると判断し、行動を共にするが、最終的にゴルゴに正体が何者か問われ、自分がレッド・ペッパーであることを白状し、ゴルゴに銃を向けた。ゴルゴはペッパーを撃ったが、ペッパーはもし自分が銃を向けていなかったら許していたかとゴルゴに質問したが、ゴルゴは答えず、ペッパーは「さようなら。あ・な・た」と言って絶命した。
シムズ
第68巻235話「真実の瞬間」
CIA作戦部長。エラの張った顔が特徴。「真実の瞬間」においてソ連の政治家クレーメル亡命をゴルゴによって阻止される。それ以来ゴルゴを恨むようになり、上司や部下にたしなめられている。
「ソフホーズ」にてゴルゴを罠にはめて原住民に殺させようとするが、失敗。その後モスクワにゴルゴが現れたのを聞きつけ、再度ゴルゴを陥れようとする。しかしこれはゴルゴがもたらした偽の情報で、逆に自分がゴルゴの罠にかかった形となった。その結果、ゴルゴの接近を許し、報復として殺された。
ウィリアムズ
第90巻305話「大統領はお元気?」
CIADDO部長。ゴルゴを「デューク」と呼ぶ数少ない一人で、当人はゴルゴの友達のつもりらしい。ゴルゴにしても、彼が無造作に放ってよこした缶ビールを(相手が先に口をつけてからではあるものの)無警戒に口にするなど、心を許すとまではいかないが、他の依頼人とは違った態度を見せている。ある漏洩機密の回収のためにゴルゴに狙撃を依頼、その依頼には実は嘘がありゴルゴは態よく利用される形になったが、それをルール違反として制裁を下すこともなかった。「たまには笑えよ、デューク」という名セリフを残した。

NSA[]

フリーマン
第129巻427話「最終暗号」
NSA長官でユダヤ人。NSAの盗聴ネットワークと自身の暗号解読能力を駆使してゴルゴに3ヶ月間仕事をさせなかった人物。FBI長官とは仲が悪い。フリーマンがいるためにアメリカは検問国家になっているとされ、政府要人の女関係や、健康状態、政治資金の調達方法まで弱みは全て握られている。
若い時(第二次世界大戦中)、迫害を逃れるためアメリカに渡り、アメリカ海軍で暗号解読を担当していた。大戦初期は日本の数学者、佐久の作った九七式欧文印字機に苦戦させられたが(フリーマン曰く、エニグマより強く、最強だったと言う)、激務の末に佐久の暗号の弱点を突いて勝利した。戦後、ソ連との戦いに向けて強度な暗号を作るため世界中から数学者を集めた時に佐久と出会う。佐久に自分の解いたフェラーの数式に矛盾がある事を指摘された上にそれを解かれ、結果的に佐久の業績になった。それに嫉妬したフリーマンは、GHQに手を回して佐久の偽の経歴を送り、佐久を戦犯として十年間刑務所に入れた。復権した佐久は、マサチューセッツ工科大学で自分でも解けない最終暗号が誰でも簡単に創りだせる事を発表してしまった。盗聴システムが水泡に帰するため、フリーマンは佐久や暗号を狙う各国の諜報員を次々抹殺、佐久と2人の教授が大陸横断鉄道の列車内に設置した研究室を使っている事を知ると、配下の攻撃部隊を差し向けるが、待ち構えていたゴルゴに全員狙撃されて全滅。遂には大統領の許可を得て戦術核を使うも、列車は予定通り対核兵器用シェルターに入り、佐久達は暗号を完成させる。自室でこれからの政府の出方を考えて窓に立った所をゴルゴに狙撃されて死亡。

イスラエル諜報機関[]

フロイライン・へーゼラ(暗号名:アリゲーター)
第2巻10話「ゴルゴin砂嵐」
イスラエル諜報機関の女性だったが、その正体はアラブ連合側のスパイ・アリゲーター。軍からの戒厳令が出てVV5に向かう際には、恋人のネスコーを利用した。ダヤンの命令によりゴルゴを「虫」の所へ案内する役目だったが、ゴルゴが「虫」と連絡を取る前に始末し、ウォーキー・トーキーを入手、「虫」の正体も暴いて自分の手柄にしようと考え、部屋に数人の仲間を入れるが、ゴルゴに殺され、彼女の目論みはゴルゴの知るところとなる。ゴルゴが軍施設でウォーキー・トーキーを使っている最中、隣にいた将校が自分の仲間を呼んで外で待機させた。将校を殺したゴルゴは、へーゼラに将校の服を脱がせてゴルゴが着てへーゼラを外に出し、へーゼラは直後に軍人達の銃弾を受け死亡。
マザーヨシュア(暗号名:虫(インセクト))
第2巻10話「ゴルゴin砂嵐」で初登場するが、この時は声と遠景での後姿だけ。実像は「ベイルートVIA」で登場。
スイス・マッドブルネン村に住む修道女。その正体はイスラエル諜報組織の影の実力者虫(インセクト)。ゴルゴに初めて心の火をともした人物。
ヨシュアが「虫」だというのはベスト4しか知らず、ダヤンですら「虫」を男と思っている。蠍の毒に対して免疫を持っている。若い時は美貌の人物だった。「虫」との連絡手段は、世界中に4個しかないウォーキー・トーキー。それも指定位置から、23時丁度にしか連絡できない。ウォーキー・トーキーの内二つはダヤン、一つは「虫」が持っている。もう一つはダヤンの部下が持っていたが、破壊してしまった。このウォーキー・トーキーは、他の器具では絶対に同調できないように細工してある。
初登場時、声だけで男だと思われていた。ゴルゴに2人のソ連技術将校居場所を教えた。
「ベイルートVIA」では、ベスト4の意見がまとまらず、ヨシュアが蠍と6匹の毒蜘蛛を戦わせる。毒蜘蛛がスパイダー6でそれを倒す蠍がゴルゴ13。それにより全員の意見がまとまり、ゴルゴ13にスパイダー6(シックス)の全滅を依頼する。
「最後の間謀-虫-」では、ゴルゴがヨシュアが「虫(インセクト)」であるという確証を得るため、全資産をつぎ込み1944年のナチス・ドイツを再現しヨシュアを罠にはめる。これによりヨシュアがパニックとなり、ゴルゴ13の背後で自ら「虫(インセクト)」であることを告白してしまう。

KGB[]

キニスキー
上記の依頼人を参照
ビセンテ・ヨーク
第6巻29話「激怒の大地」
KGB局員。1932年、スペイン・バルセロナで生まれる。マドリード大学からモスクワ大学に進み、形質人類学専攻。モスクワ留学中に洗脳され、卒業と同時にKGBに入る。1960年、古代遺跡調査の名目でメキシコに潜入。1962年、メキシコ湾及びカリブ海のアメリカ海軍の動きをスパイ活動中にCIAに捕らわれて二重スパイとなる。偽の情報をソ連に流したが発覚し、パナマ、コロンビア、を経てペルーに逃亡。KGBとCIAに追われる身になる。KGBは2人、CIAも2人追撃を送ったが、誰も帰ってこなかった。ペルー・ロータの村で聖者として潜み、プソラレンで皮膚の色を変えインディオと同じ人種だと思わせていた。知識を利用して村人の病気を治したり、産婆の儀式を行なって村人達から尊敬される。マリアが教会からアタワルパの秘法を持ち逃げしている最中に地震が発生して死亡。
カリーニ・オルガ
第7巻31話「Dr・V・ワルター」
KGBのスパイ。沖縄上陸5日前のスイス・サンモリッツでスキーをしているゴルゴ13にワルター暗殺を依頼した。ワルター暗殺を終えたゴルゴは、オルガと3人の仲間に襲われるが、仲間3人は返り討ち、オルガはその場で毒薬をあおり「ダスビダーニャ」と言って死亡。
隼のイエス(本名:ニコライ・エフゲネウィッチ・イエスホブ)
第10巻45話「アラスカ工作員」
KGBの非合法工作員の特別工作部第9課に所属。殺人、恐喝、誘拐担当のNo.1。「隼のイエス」の異名で、世界をまたに駆ける。アラスカ基地の隊員20人を殺し、調査に向かったCIA要員を皆殺しにした。イエスの射撃の腕を見たゴルゴは「もうひとつ」と評価していた。ゴルゴに無駄玉を使わせたり、ゴルゴに向かって時限爆弾付きのアラスカ狼で襲わせるなど苦戦させた。ゴルゴは曳光弾を放ち、イエスの位置を確認してから撃ったが、急所はわざと外した。殺したアラスカ基地の隊員達の遺体処理を、イエス一人でどうやって行なったかを聞くためである。イエスは狼を呼ぶ指笛を吹いて死ぬ。遺体処理は狼達によってなされたのだ。
マイヤ・モー二イカ(暗号名:ダンサー)
第10巻46話「鎮魂歌に牙を」
KGB女性工作員。グルジア出身。ゴルゴに2回抱かれた珍しい人物。標的オーベルがブラジルにいるため、ゴルゴと一緒に人工太陽に当たり、ブラジル人に成りすます。ゴルゴと別行動を取っている最中にオーベルトの一味に捕らわれて拷問を受けたが、舌を噛んで自殺。その後、死体は路上に捨てられる。
イヴァン・ソコロフ
第23巻89話「折れた矢」
ハンガリー動乱では憲兵隊長として活躍し、今ではKGBの幹部の一人となっている人物。階級は大佐。ハンガリー動乱でイレーナ・フェレンツ(名前を変えてシュルツ夫人)と組み、フェレンツの同士を次々と抹殺。KGB本部からの連絡で、ゴルゴがノルウェーに入った事を聞き、ゴルゴの所在を突き止めて抹殺にかかる。CIAと夫人に会い、夫人から、水爆のありかは夫人をゴルゴから守りきってから話すと提案され承諾する。ゴルゴが夫人の屋敷に現われると、ソコロフは部下を使ってゴルゴを殺しにかかるが、部下は全滅、自身もゴルゴに挑むものの射殺される。
アンドレイ
第39巻140話「飛翔」
モスクワから特別派遣された凄腕のKGB局員。階級は少佐。レオノフと言う弟がいて、こちらもKGB所属。アンドレイの取調べはCIAの隊員達でも無理らしい(実際取り調べというより拷問で、やっているのはレオノフとアンドレイの部下ホセ)。アンドレイがいるためCIAの行動は制限されている。CIAの医師・マリスの取調べが終わり、連れて行こうととしたが、マリスはゴルゴに射殺されて、このままでは自分達のメンツ丸潰れだと、ゴルゴに戦いを挑む。ホセとレオノフは死亡、ゴルゴの銃弾がアンドレイに当たり、ゴルゴにもアンドレイの銃弾が当たったかに見えたが、実際はベニイロタテハに当たっていた。
エフゲーニャ・アンドレーエヴァ(通称:アンナ)
第58巻203話「テレパス」
ルイビンスク出身の超能力者。1974年にKGB超能力研究所に採用された。ソ連の要人ボリス・ゴドノフ護衛の任を受け、CIAによるゴドノフ暗殺をことごとく失敗に終らせた。さらにCIAから依頼を受けたゴルゴの狙撃すら殺気を感知して阻止し、ゴルゴの不敗伝説に初めて汚点を残した。だがゴドノフを監禁した遊覧船に同乗中、船の接近によって自己催眠から瞬間覚醒したゴルゴの奇襲攻撃を受け負傷、ゴドノフを護りきれず眼前で狙撃され、やがて息絶えた。

MI6[]

ヒューム
上記の依頼人を参照

フランス情報部[]

オマイリー
上記の依頼人を参照

殺し屋・狙撃手[]

イクシオン
第2巻9話「南仏海岸」
盲目の青年スナイパーで1匹狼。ケンタウロスという名の盲導犬を連れている。本人の前で言ってはいけない言葉は「片輪者」。拳銃を抜く早さと正確さは神業と評価されている。オレグ・コンスタンチンに雇われてオレグの取引相手のギョールを暗殺したが、目が見えない為に報酬に偽札を渡され、さらに命を狙われる。その上「片輪者」と言われたために、オレグに報復する。一方ゴルゴはギョール殺害の犯人について調べていたところ、イクシオンにたどり着く(ギョールはゴルゴの標的でもあった為)。イクシオンもゴルゴを只者でないと感じ取っており、互いにプロと気づいたことで決着をつけることに。ゴルゴは自らの銃を一度捨てることでイクシオンの意表を突き勝利する。その後、ゴルゴは彼の相棒であるケンタウロスにも後を追わせた。名前の由来はギリシア神話に登場するイクシオン
イエローダッシュ
第4巻18話「WHO?」
ポルトガルに住む殺し屋。好きな虫はタランチュラで、服の袖にタランチュラのバッチが付いていて、ライターにもタランチュラが刻まれている。シャーロッテとは恋人関係で、標的が男ならシャーロッテを使ってセックスをしている間にダッシュが射殺する。シャーロッテの証言によりダッシュは裁判で死刑となったが、ある方法を使って無期懲役になり、莫大な金を払って保釈。2年後、シャーロッテに復讐するため、顔や体の特徴を変えて別人となり、婦人用拳銃を使ってゴルゴ殺害の濡れ衣をシャーロッテに着せようとしたが、ゴルゴに殺された。
デイビッド(デイブ)・クルーガー
第5巻24話「スタジアムに血を流して」
オリンピックのシルエット競技で世界最高記録をマークした射撃の名手。シンジケートの大物ニコラス・メランギに、姉のアンジェラと共に面倒を見てもらっていた。アンジェラが(デイブを裏の世界に入れないために、ニコラスの指示で)ゴルゴを暗殺しようとして逆に殺されると、デイブは姉の仇を討つためにゴルゴに挑む。まずゴルゴに気づかれずに背後を取り、袖のボタンだけを撃ち飛ばして挑戦状を叩きつける。そして日を改めて決闘することになるが、そこでもゴルゴより早く銃を撃ち、右腕を負傷させる。しかし、デイブのクセ(射撃の後に肘を曲げ、腕を直角に立てる)の隙を突かれて敗れる。
パチスロ「ゴルゴ13ザプロフェッショナル」では、「右腕に復讐を誓う男」と言う異名がつけられている。
“白紙”のギル(本名:ギル・マウロビン)
第6巻29話「激怒の大地」
ゴルゴ13も大物と認めるほどの腕の持ち主で、鉄パイプの5センチの隙間を通して標的を仕留めたことがある。ゴルゴに気づかれずに背後を取って忠告し、ゴルゴを君付けで呼ぶなど、大物ぶりが覗える。標的ビセンテのボディガード(この時点では正体不明)の少年バルビーノに背後から襲われ命を落とす。
キャサワリー(火食い鳥)(本名:ヒルダ)
第13巻57話「キャサワリー」
アメリカマフィア委員会に雇われた女暗殺者。生まれはベルリン。相当な凄腕の持ち主。ロサンゼルスで女と暮らしている。女が言うには、仕事が終わったあとは火のように燃えるとのこと。レズであり、自身に執拗に迫る男は殺害してしまうほどの男嫌い。恋した女さえも、その女が男に興味を持てば殺してしまう冷酷な人物。ゴルゴの持病(腕のしびれる病気)が発生している間に殺そうとするが、プロの暗殺者であることを見破られてしまう。レズであることも見破られていたため、ゴルゴに男根を見せつけられ(ゴルゴ曰く「レスボスの女が潜在的に恐れている」とのこと)、恐怖に陥ったところを絞殺される。その直後にゴルゴの腕のしびれが治まる。作中でキャサワリーのことを「ヒルダ」といったのは、同居している女だけで、依頼人達は言っていない(本名が知られていない)ため本名かどうかは不明。
シャドー(本名:ビンセント・ケスラー)
第13巻58話「ANGRY WAVES」
カナダトロント生まれの31歳の狙撃屋。バイアスロンのカナダ代表にまで出た人物で、1964年米海兵隊に入隊、狙撃兵としてベトナム戦争に従軍し1966年には銀星章を受けていた。除隊後は、4度も刑務所に入っていた。娑婆にいたときは、うるさくするやつが1番嫌いだった。釈放後ウィスキージョーから、油送船DOXYをシャドーとほかの6人でくみ、シージャックをするように頼まれた。シージャックする前に、DOXYのマストを破壊(落雷と見せかけるため)した。ボートを運転していたエバ(恋人か愛人かは不明)と口論になってエバを射殺。エバから「ビンス」と呼ばれていた。ゴルゴ13がDOXYに近づいて行ったところにシャドーが発砲したが、ボートに防弾ガラスが張られてあったため、防げた。ゴルゴは「並のプロではない」と言っている。現場にやって来た海軍に対して、船長を絞首刑にして晒し者にした。ゴルゴの襲撃で船を止められて、ゴルゴが自分の目の前で上から下に降下し、狙撃屋の盲点である照準を合わせ辛い状況で倒された。
エバ・クルーグマン
第21巻83話「海へ向かうエバ」
一本の針で標的の急所を突き、悲鳴すら上げさせずに殺す凄腕。かつてゴルゴと同じ船に乗り合わせた時、互いに船に仕掛けられた爆弾に動じない相手に惹かれ、ベッドを共にしたことがある。3年半後に再会した時のゴルゴの態度で、自分がゴルゴの標的となったことを知り、暗殺業を捨てる。最後はタイトル通り、海へと向かうボートの上でゴルゴに撃たれ絶命。その表情はとても安らかなものであった。
AX-3
第31巻113話「落日の死影」
KGBから雇われた暗殺者。本名は作中では明かされなかったが、依頼主との無線連絡で「AX-3」という暗号名を名乗った(ちなみに依頼主は無線連絡で「AX-2」の暗号名を名乗っている)。探すまでのプロセスは常にゴルゴをリードしていた。銃と手榴弾という武器も同じ、狙うターゲットの優先順位も同じ。ゴルゴの側でも彼に何かしら感応するものがあったのか、彼にしては珍しく無駄口を聞くシーンがある。旧日本軍の将校の自決死体を見て、「誇り高く死にたいものだな・・・くだらねえ感傷ってやつかな・・・」とゴルゴにつぶやく。KGBからゴルゴの始末を依頼されゴルゴと一騎打ちすることになった。銃での勝負はお互いいざという時にとっておいた最後の弾丸を撃ち合い、ゴルゴの弾丸は外れ、AX-3の弾丸はゴルゴに当たった。しかし、ゴルゴが旧日本軍兵の短刀で刺し、「生」のこだわりでその差で敗れた。「パチスロ版」と「観る漫画」のAX-3の服の色が違う。
パチスロ「ゴルゴ13ザプロフェッショナル」では、「東側からの刺客」と言う異名がついている。
スパルタカス
第38巻134話「鬼畜の宴」
ゴルゴ13も一目置いた黒人のプロフェッショナル。南アフリカ・コンゴの原住民の出身で、コンゴ動乱では、ゲリラの隊長として活躍、身内を全て亡くした後に裏の世界へと身を投じた。狙撃料の相場は10万~20万ドル(相手がゴルゴと知ると、それでは安すぎると50万ドル要求した)。挑戦状を出して、ゴルゴをイタリアのローマに呼んだ。ゴルゴも自分と同格だと一目置く程の腕前で、ゴルゴに一騎打ちを挑み負傷させ、“弾丸を使い尽くさせるまでとどめをささせなかった”ほどの凄腕。ゴルゴの指摘で、自身とゴルゴの戦いがゴルゴを殺すよう依頼した2人の見世物にされたことを知ると、自身の遺産300万ドル以上と引き換えにゴルゴに彼らへの復讐を依頼して死んでいった。尚、『THEゴルゴ学』の読者アンケートで、ライバルナンバーワンに選ばれている。名前の由来は「スパルタクスの反乱」のスパルタカス。
ゲーム「ゴルゴ13 神々の黄昏」に登場。サブマシンガンが武器となっている。
パチスロ「ゴルゴ13ザプロフェッショナル」では「超1流のスナイパー」と言う異名がついている。
バーナビー
第40巻142話「陽気な狙撃者」
スナイパーで陽気な性格の持ち主。バージニアの貧乏農家に生まれ、本人いわく普通なら小麦の値段を気にしながらまずい飯を食っているところだが、天性の銃の才能の持ち主で、そのおかげで最高の贅沢三昧をしている。常に1級品の3人の女を侍らせている。ゴルゴが射撃場やバーで出会い、その際にゴルゴを「世界の苦悩を一人で背負ったような顔」と評している。この時お互いに戦闘機の機種選定の模擬空中戦において、相手の戦闘機の狙撃を依頼されており、バーナビーはグラマン社からF-14 トムキャットの対戦相手であるF-15 イーグルを、ゴルゴはダグラス社からトムキャットを狙撃を依頼されていた。そのため図らずも狙撃対決をすることになる。勝負は標高3000mでの地表と地下の温度差を計算に入れたゴルゴが勝利。その後、依頼に失敗したことによる自分の暴落を防ぐためゴルゴに決闘を挑み(戦っているシーンは不明)敗北して死亡。
キム
第55巻192話「黒い瞳/EBONY Eyes」
ロサンゼルスのマフィアのボス、トーマス・グレビックの用心棒で、殺し屋。トーマスの部下キングとは中が悪い。子持ちの娼婦ジェニーを馴染みにしている。北朝鮮出身だが、密入国でアメリカに渡って来た。市民権を取得するためにベトナム戦争に志願し、陸軍歩兵に入隊した後、ナイフと銃器の腕を買われ特殊工作員のメンバーに入れられた。特殊工作員の過酷な任務で帰ってきたのはキムだけで、彼自身も人間らしさを失っていた。マフィア組織を刷新して自身がボスになろうとしたトーマスを殺すために差し向けられた3人の殺し屋を抹殺し、さらにトーマス殺害を依頼されたゴルゴに対してバズーカによる奇襲で殺そうとする。しかし、ゴルゴが偶然出会った暴走族リーダーのヘンリーがゴルゴにキムの存在を忠告したことで、奇襲は空振りに終わる。トーマスはゴルゴを味方にしようとゴルゴと対面するが殺害される。隠れていたキムは、その隙にゴルゴに気づかれずに発砲するが、弾は偶然ジェニーに当たってしまい、再び失敗。その後、足を滑らせた隙を突かれてゴルゴに射殺された。
カッツ・ドーベル
第66巻228話「デッドアングル」
アメリカ国務省に雇われた暗殺者。オックスフォードを首席で卒業し、マサチューセッツ工科大でコンピューターを専攻したという人物。19歳の時、驚異的な得点でライフル射撃の世界新記録を出した。常にガムを噛み、LAの文字が書いてある帽子を被っているのが特徴。データからゴルゴ13の狙撃ポイント割り出し、出てきた2ポイントを抑えたが、ゴルゴにコンピューターさえ否定した狙撃ポイントから標的と共に狙撃される。
ララ
第66巻229話「ロックフォードの野望 謀略の死角」
ロックフォード財閥配下の狙撃手。ゴルゴと接触する依頼人の排除と、狙撃妨害を担当。ゴルゴの知人で財閥に恨みを持つローゼンをゴルゴの眼前で射殺した。しかしローゼンが生前に残したテープから財閥理事長ローランスの狙撃依頼が成立。事態を予測していたララはゴルゴを狙撃前に葬ろうとするも失敗、ローランス共々射殺された。
レデル・ニコラヴィッチ
第79巻271話「スーパー・スターの共演」
膝立射撃のスナイパー。元はポーランド軍人で、モスクワ五輪で金メダルを期待されていたが、KGBから狙撃を請け負った為出場を取り消された挙句に軍からも追放され、裏の世界へと転落した。
「ニューヨークの魔術師」テッド・コーナンの後釜を狙うボブ・スティグナーに雇われ、「車椅子を押す自分を誤射せずに車椅子上のコーナンを狙撃する」という依頼を受けた。だがその情報を入手したコーナンから「自分が狙撃される筈の銃弾でスティグナーを射殺する」という困難な依頼を受けたゴルゴに、コーナンを狙おうとスイングさせた銃身の弾道を読まれ、引き金を狙撃された。ニコラヴィッチから放たれた銃弾はコーナンの依頼通りスティグナーの眉間に命中、ニコラヴィッチも直後に射殺された。
CIAの資料に載っていなかったスナイパー
第82巻281話「白いサーカス」
マフィアが発掘した東洋人の狙撃手で、CIAの資料にも載っていない。滑降中のスキーの締め具をヘリから撃ち抜くその腕前は世界一とも言われていて(当初はゴルゴ13の狙撃ではないかと疑われた)、その話を聞いたゴルゴも少し驚いた様子を見せていた。ゴルゴと直接撃ち合う事はなく、再度同じ依頼でスキーの締め具を狙撃しようとした時にあっさりゴルゴに射殺される。
Dr.タップス
第120巻402話「乳白の闇」
今までの「銃弾で狙撃する」タイプではなく、「レーザーガンで標的の網膜を破壊し失明させ、事故死などに見せかける」タイプの狙撃手で、自身も左目を失明している。
とある犯罪組織のボスは、ゴルゴに兄の殺害を依頼し亡き者にした仇敵・ムンツの殺害をタップスに依頼、運転中にレーザーガンで失明させてムンツを事故死させ、その後、直接兄を殺害したゴルゴの抹殺も依頼された。
タップスはゴルゴを失明させる機会を伺っていたが、その情報を入手した強欲な情報屋「赤外線のマックス」がゴルゴに直接教えた為に、手の内を教えたペナルティとしてマックスを失明させ、短期決戦を決意しゴルゴを追尾した。ゴルゴはタップスを森林の中にある川霧へとおびき寄せ、「湿度が高いと空気中の水分でレーザーは乱反射を起こし、まっすぐに進まない」というレーザーの弱点を突き、倒した。死ぬ間際にタップスはゴルゴに、実弾で狙撃するタイプが活躍する時代はやがて終わりが来ると告げた。
ジョン・スミス
「未来予測射撃」
若手の殺し屋で、目標物の移動速度・距離・弾丸のスピードなどを瞬時に計算してタイミングを合わせて正確に狙撃する「見越し射撃」が得意な殺し屋。本名は不明で、自らアメリカの一般的な偽名である「ジョン・スミス」を名乗っている。
ジョン・スミスが受け持ったヘイズという男の狙撃事件がきっかけで、狙撃されたヘイズに狙撃阻止の為にゴルゴの仲介をした情報屋のピートは、お互いに狙っていると嘘の情報を渡して両者から数万ドルの情報料をせしめ取ったが、嘘の情報を流したとして両者から偶然にもピートを挟んで同じ距離・同じタイミングで頭部を狙撃され死亡、「二人のプロが同じ場所に居合わせた」と、その場で勝負になった。
スミスの未来予測はゴルゴの狙撃ですら命中せず、ゴルゴは未来予測の裏をかき、M-16が弾切れしたと見せかけて拳銃で応戦、見事スミスに拳銃同士の決着と思い込ませて、拳銃とM-16の銃弾の射速の違いで勝利した。
ゴルゴは未来予測の優れている男に興味があったのか男に名前を尋ねたが、男は最後まで「ジョン・スミス」の名前を言い、息を引き取った。

軍人・傭兵[]

アメリカ軍[]

ジョン・マッカーロ(通称:ビッグ・ジョー)
第16巻69話「ペガサス計画」
グリーンベレー所属のテキサス出身の男。階級は軍曹。自分の本名は他人のようでなじめないという。ペガサス計画G(別名:ペガサス計画ナンバー5)でゴルゴがジープの運転に自信がある男を大佐に尋ねた際、大佐が彼の名を知っていて呼ばれた。ゴルゴから「好きなように運転しろ」といわれて自分のジープの運転を見せた。この時、ゴルゴの顔を見て、まったく冷静な顔をしていたことに驚いていた。運転が終わった後、ゴルゴから「やってもらうことにする」と許可がでた。ビッグ・ジョーから、ゴルゴの度胸に恐れていたという。作戦開始前に、ゴルゴに「相棒」といったら、ゴルゴはそれに反応していて、しかもゴルゴの肩をたたいてもゴルゴに反撃されない。これは、ゴルゴがビッグ・ジョーを信用している事がわかる。作戦開始後、ゴルゴをバリゲの僧院に送った。
ライリー
第104巻349話「バイオニック・ソルジャー」
ペンタゴンの高官リチャード・パトリッチが1967年に、医学博士のクリスティーンと共に造りあげた殺人マシン。髪型と目がゴルゴより少し大きいこと以外は外見がゴルゴと酷似している。ベトナム戦争で活躍したゲリラ戦の天才、ジョージ・モラレスの精子と、IQ180の頭脳を持つ陸上短距離アスリート、ヘレン・ランドレーの卵子を人工授精して生み出し、それから数十年に渡るトレーニングマシンでの過酷な訓練と最先端のドーピングによって恐るべき身体能力を獲得した。また精神面でも、生まれてから人間的環境から隔離され、マシンを家族として育ったことで最強の戦士となったことを自ら誇りとしており、まさに心身ともに強い存在。それ故にパトリッチはライリーを高く評価していたが、世界がゴルゴ13の存在を理由に決してライリーを最強とは認めないため、ゴルゴの抹殺を決意。パトリッチは自らと繋がりのある日本政府高官のソウイチ・オカジマにゴルゴに虚偽の依頼をさせ、カンボジアの密林にゴルゴをおびき寄せ、そこでライリーをゴルゴにぶつけた。
戦いは長期戦となり、ゴルゴが放った弾丸をライリーが回避するといった場面もあったが、長期戦の果てにゴルゴは飲まず食わずの状態で瞑想し神経を最大限に研ぎすます一方、ライリーは疲労を蓄積させてしまう。最後はライリーのドーピングを見抜いたゴルゴの罠にかかり、轟音で耳を潰される。そして悶絶している隙に額を打ち抜かれ、死亡した。その後、ゴルゴによりパトリッチとオカジマは狙撃され、死亡した。
なおこの時、何の因果かゴルゴがカンボジアの奥地へ移動するため一時的に雇ったヘリコプターのパイロットは、他でもないライリーの父親であるジョージ・モラレス本人だった。
マックス・シュナイダー
第141巻465話「ミステリーの女王・2」
ボスナフェルジュル基地の特務曹長であったが、ゴルゴにミサイル攻撃されて、爆撃により全身大火傷を負う。さらには被害者であるにも係わらず連帯責任を取らされ除隊。その後は名前を変えて傭兵となり、ゴルゴを倒すことのみを考え生きていた。傭兵に入ってからは、階級が少佐で、マッドマクスと言われている。シュナイダー率いる傭兵軍団をキャンドレスが雇う。傭兵は大多数が殺害されたがシュナイダーは生存。ゴルゴ抹殺の依頼を受け、母校の傭兵養成学校を要塞化して待ち受けるもゴルゴの陽動作戦に嵌まり、マークされていないところで無反動砲を発射されて粉砕される。

フランス軍[]

サビーヌ兄弟
第100巻339話「傑作・アサルトライフル」
フランスNo.1の傭兵兄弟。双子の兄弟ならではの息の合った連携が強み。カイザー博士の依頼で新型銃の実験のためゴルゴ13と戦うことに。サビーヌ兄弟は、ゴルゴを倒して自分達が世界1のスナイパーになろうとした。戦場の最前線で培った技術と心理戦で、ゴルゴとほぼ互角の戦いを見せた。ゴルゴの肩に銃傷を負わせるまでに追い詰めた。しかし、サビーヌ兄弟の「早期決着」という判断と銃の弾道を読み違えたことが災いし、二人ともゴルゴに射殺された。
ちなみに二人がカイザー博士から受け取ったのはに3連高速弾のブルパップ方式で兄がAUG77、弟がG11を使用した。

自衛隊[]

伊波天臣
第115巻384話「沖縄シンドローム」
航空自衛隊北部方面隊所属で階級は一等空尉。自衛隊創設以来の天才と称されるカリスマパイロット。沖縄では代々王朝を補佐し続けてきた名家の出身。
本土繁栄のために沖縄の力を封じ込める日本政府に憤りを感じ、菱井グループ支援の元、同志の自衛官らと共に沖縄の独立を目的とした軍事計画(オペレーション・トロイ)を立案、決行に移した。当初は順調に進んでいたが、琉球王朝の末裔から依頼を受けたゴルゴが指揮したグリーンベレー部隊に制圧された。作戦中止と解散を命じた後、首里城にてゴルゴに一騎打ちを挑み敗北、自決してゴルゴの介錯により果てた。

ロシア(ソ連)軍[]

メンコフ
第109巻364話「五十年の孤独」
旧ソ連保守派の一人で階級は大佐。保守派の切り札である、ラウル・ワレンバーグを監禁している人物。ワレンバーグの存在を盾にすれば、ユダヤ勢力を通して、米国政府に圧力をかける事ができて、金を引き出すことができる。ワレンバーグの体にプラスチック爆弾を入れたという情報も流して、ワレンバーグ奪還を諦めさせることができたと思ったが、ゴルゴに爆弾のスイッチを破壊され、ワレンバーグもゴールドシュミットの雇った傭兵達によって奪還される、最終的には海路で逃走していた一行をMi-8戦闘ヘリで追いかけて来るが、ゴルゴにヘリごと爆破される。

イギリス軍[]

海軍省
第59巻206話「アルヘンチーノ・ティグレ(アルゼンチンの虎)」
元アルゼンチン大統領ホアン・ドミンゴ・ペロンの生存を突き止め、彼の80億ドルの財産がフォークランド紛争に寄与される事を防ごうと、ゴルゴに上陸作戦の開始までにベロンを暗殺するよう依頼した。
この時の報酬1億ドルは、全作品中最高の報酬額。
作品が掲載された1982年には既に海軍省は存在せず、陸軍省、航空省と共に現在は国防省に統合されている。

中華人民共和国軍(解放軍)[]

燐隊長
119巻398話「白龍昇り立つ」
他の国には知られていない存在である、中国山岳部隊の隊長。ヒマラヤの7000m超の高地においても、アルパインスタイルを操れる、世界でも数少ない登山家であり、「極地法など、登山家の恥だ」というのが信条。
目的はヒマラヤ山脈を越えてダライ・ラマの元へと亡命をはかる、パンチェン・ラマの生まれ変わりとされる少年ラモンらの一行の追跡だが、偶然にも(ダライ・ラマの予測通り)ラモンらはゴルゴ13と遭遇・合流する事となり、ゴルゴ13と対峙する事になる。おそらく燐隊長ほどにはアルパインスタイルには習熟していないであろうゴルゴ13は、高地の酸素不足に苦しむ事になるが、極地法の登山家たちのゴミ捨て場から酸素ボンベを見つけ出し九死に一生を得る。逆にゴルゴ13ほど銃には習熟していないであろう燐隊長は、ゴルゴの策略により自らの銃撃による雪崩で自滅へと追いやられた。共産党信奉者ではあるが、些細なミスで酸欠状態になってしまった部下を楽にしてやる為に介錯してやる(その際は、かなり辛そうな表情をしていた)など、人間的には悪い人物ではない。余談だが2ちゃんねるアスキーアートにされた事で、ネット上において作中の扱い以上に有名になっている。

ジャーナリスト・作家[]

マンディ・ワシントン
第14巻61話「日本人・東研作」
アメリカ人ジャーナリスト。真実のためなら命を落としても構わないと公言している人物。マンディが言うには、全世界の影の実力者達はゴルゴ13の利用価値を知っているため、電気椅子ガス室に送るよりもテロリストとしての彼の腕を高く評価している。
ゴルゴ13をテーマにした本を作るためゴルゴの過去に深入りし、そのルーツを執拗に追った。その過程で親友の大山を失って、殺したのがゴルゴだったのではないのかと思い、ゴルゴのすべてを抉り出して地球上から追放させる決意をしたが、大山を殺したのが伊藤忠政の部下であること、東研作がKGBの依頼中にCIAの工作員に殺されたことを知らされ、ゴルゴが東研作ではないことが分かった(「日本人・東研作」)。
ハスケル刑事から、ゴルゴがアメリカのダラス市に来たことを知らされ、ゴルゴがケネディを殺したに違いないと思ったが、ある国の重要人物(その正体は不明)からゴルゴがその時地球の裏側にいたことを聞いて、ゴルゴではないことが分かった(「統計解析射撃」)。
中国“弁公室”の3人組がやってきて、小東郷がゴルゴではないかと調査協力を求めたが、これ以上の犠牲者を出したくないと断った(「毛沢東の遺言」)。
その後は長い間登場していなかったが、「静かなる草原」で老いた姿で再び登場。この頃にはジャーナリストを引退している。
ゴルゴ13の世界で出版している本は、「マフィアの内幕」、「東南アジアの暗雲」の2つ。
マッジ・ペンローズ
第43巻151話「ミステリーの女王」
イギリスの有名女流推理小説家。「ミステリーの女王」と呼ばれている。己が名声のために予ねてからゴルゴを恨んでいたアメリカ軍情報部のエリック大佐と共謀し、ゴルゴを題材にした小説を書こうとする。
偽の依頼でゴルゴをアラスカへおびき出してアメリカ軍に襲撃させるが、ゴルゴの必死の反撃に遭い、重傷を負わせるものの部隊は全滅。その後はほぼ完璧な防御が施されたアイスランド、ボスナフェルジュル基地にて、着々と執筆活動を行う。
ゴルゴが現れないまま小説は完成。勝利を確信したその矢先、異常なまでのコストをかけて防御をかいくぐってきたゴルゴにミサイルを撃ち込まれて死亡。
その後、「デバッグ」などに彼女に関する事項が登場する。また、小説にはゴルゴの事がかなり詳細に書かれていたらしく、「毛沢東の遺言」では彼女の遺稿を手に入れてゴルゴのルーツを探ろうとする者まで現れている。
サトル・サエジマ
第101巻340話「メディアコントロール」
日本国籍の凄腕プロデューサ。1949年に生まれ、ニューヨーク州立大学で演劇論とマーティング論を専攻し、卒業後米国最大の広告会社に入社したが、72年突如退社し、フジワラの元で演出学を学び、現在に至る。心臓に持病を持っている。湾岸戦争で重要な役割を果たしていた。新ユーゴの悲劇を伝えるために俳優を使ったが、米国情報操作の実態を暴露するフロッピーを所持しているフジワラから、ユーゴのフィルムの公開を中止するように警告された。サエジマは逆にフロッピーを渡すように迫るが、フジワラは聞き入れず襲いかかり、サエジマに射殺されてしまった。フロッピーにあった、フジワラがゴルゴにサエジマの殺害を依頼した文を見て、コロラド州の山岳地帯の砦に隠れたが、ゴルゴはサエジマの持病を利用して、モニターテレビのコントローラーパネルの配線を銃弾で破壊してサエジマを恐怖の底へ追い込み、心臓を破裂させた。
リンダ・ワールドロップ/リンダ・フレッチャー
第121巻361話「オーバー・ザ・スカイ」/第123巻371話「アンダーグラウンド オーバー・ザ・スカイ2」
敏腕ジャーナリストで、世界のメディア王エルビス・ワールドロップの一人娘。
幼少の頃は父親を敬愛しており、将来は父の跡を継ぐとまで言っていたが、権力欲しさに結婚しただけと失望し自殺した母親の姿を目撃し、母を侮辱し死に至らしめたと父親を憎むようになった。学生時代に家を出て行き、母親の姓で「リンダ・フレッチャー」を名乗り、小さなテレビ制作会社を設立、世界的に報道の自由を制限しているワールド・ロップ社に対抗した番組を作っている。
リンダと同じ思想を抱いており、恋人でもある郵政省官僚の前橋清司は、リンダと結婚し、リンダが日本国籍を持つ事により経営者の国籍条項をクリアでき、日本で設立するデジタル衛星放送事業「オーバー・ザ・スカイJ」の他に、日本での地上波テレビ局での放送も可能になるとリンダの婚約了解と和解の説得をワールドロップから頼まれ、必死の説得でリンダを説得する事が出来たが、ワールドロップの地上波テレビ局放送を良しとしない東洋テレビの猪狩社長と国会議員の野本はゴルゴに前橋の狙撃を依頼、偶然にもゴルゴの依頼現場を目撃したリンダは父・エルビスが狙われたと思ったが、前橋が狙撃された事により阻止する事が出来なかったと悲観、前橋の仇を討つために目撃現場の内容を録画したビデオテープを活用出来る力を得るために父・エルビスと和解した。(オーバー・ザ・スカイ)
数年後、ワールドロップは東洋テレビの大株主となっていたが、最大の目的である世界的デジタル多局衛星放送事業「オーバー・ザ・W(ワールド)」の基盤を築くべく、今まで周囲の目を向かせるために購入していた東洋テレビの株を全て売却し、裏で取引していた東洋新聞と新日本テレビ局と契約・提携、東洋テレビ取締役に就任していたリンダ・ワールドロップも、ゴルゴに関わるのは危険な事だというエルビスの【父】としての判断で「オーバー・ザ・C(チャイナ)」へと赴任させられようとしていたが、前橋の仇が討てなくなると、せめて命を賭して一矢報いようとゲリラ放送でビデオテープを流そうと決意した。
しかし同時期、ワールドロップと敵対するデジタル衛星放送局「マルチスターTV」の資本を支配している香港のリ・セイシンはワールドロップの中国進出を良しとせず、一人娘であるリンダの暗殺を決意、その情報を入手したワールドロップはゴルゴに暗殺者の狙撃を依頼した。その際、ビデオテープの事を話し、「二度と同じ真似をさせないから許してくれ」とワールドロップは土下座をしてゴルゴに懇願、隠し事なく正直に話したエルビスの【父親】としての気持ちを汲んだゴルゴは暗殺者の狙撃と、同じく放送で流そうとしたビデオテープを消去したが、リンダの命を獲るまでに至らなかった。リンダは再び力と機会を得る為に一からやり直すと誓った。(アンダーグラウンド オーバー・ザ・スカイ2)
ゴルゴにより婚約者の命を奪われ、そしてゴルゴにより命を救われた皮肉な運命の人物。
梶本(かじもと)
第131巻435話「両洋の狭間に」
東洋通信の記者。パナマでゴルゴに偶然遭遇し、持ち前の記者の嗅覚でゴルゴが只者ではないことを見抜く。その後、パナマを訪れていた台湾総統の暗殺が計画されているというネタを掴み、ゴルゴが暗殺者だと確信し、周囲をしつこく嗅ぎ回った。しかし、肝心のゴルゴの台湾総統の暗殺という推測自体が全く見当違いだったことや、事件が起こりそうな場所に全く近づけなかったこと、そしてゴルゴが梶本を無視していたため、肝心なことには何一つ近づけずにパナマを後にすることとなった。その後「ODA異聞」で再登場。偶然にもゴルゴを発見し、決定的瞬間をおさえようと張り込むが、パナマの時と同様に、まったく事件に絡むことができなかった。
サラ・キャンドレス
第141巻465話「ミステリーの女王・2」
映画配給会社シネガイア・ピクチャーズのCEOで、プレゼンを行なっていたホテルでゴルゴによる銃撃事件が発生したことをきっかけに、ゴルゴを題材としたデジタル映画制作を企画。ゴルゴの報復から身を守る為シュナイダー率いる傭兵軍団を雇い、シュナイダーの母校である傭兵学校に滞在するが、ゴルゴの無反動砲で校舎を破壊され負傷(生死は不明)。

警察[]

ICPO[]

バニングス
第3巻14話「猟官バニングス」
ICPOの刑事。ゴルゴ13を調査して3年。最初は何一つ手がかりが取れなかったが、2年目におぼろげながら輪郭が分かり始め、3年目に手口と性格が分かってきた。上司が囮捜査でゴルゴを捕まえる作戦を提案したが、バニングスは反対。しかし、上司が聞き入れなかったためバニングスは刑事を辞職。ゴルゴがいる小屋に行き、ゴルゴと戦って撃たれるが、偽のビリィ・コーナンを殺し、ゴルゴを撃とうとしたが外れて死亡。ゴルゴは偽のコーナンの証言フィルムを焼いた。

アメリカの警察[]

キッカーズ
第2巻5話「檻の中の眠り」
アラスカ・ブリストル湾に浮かぶ北刑務所(別名:パンドラの島)の所長。自称パンドラの島のキッカーズ。身長が普通の警察より小さい。ゴルゴに「希望を持て」と書いてあったところを聞かされて答えたが、ゴルゴにバカにされる。ゴルゴが食堂で暴れていることを聞いて来て、ゴルゴに土下座を10回したら許すと言ったが、ゴルゴにまたバカにされて、ゴルゴを死刑囚とみなして特別房に移した。
リーガン
第7巻30話「AT PIN-HOLE!」、第49巻173話「ガリンペイロ」
FBI部長。「AT PIN-HOLE!」ではゴルゴに1キロ先のハイジャッカーの狙撃を依頼。この時ゴルゴの実力を思い知ったが為に、「ガリンペイロ」ではハイジャッカーのゴルゴに手も足も出せなかった。
キンバリー
初登場:第9巻42話「誕生日に白豚を殺せ!!」
ベトナム戦争時は、中隊の人事係曹長。戦後は、ニューヨークの署長。ベトナム戦争で、スコット・パーカーとキンバリーはベトナム民衆の虐殺の立役者。警官襲撃事件を黒人達の悪に仕立てるために黒人をよそおい警官を襲撃。アメリカに戻ったジミー・ホーキンスのことを聞いて、自分の権利があやうくなるため、パーカーは、ジミー・ホーキンス殺害をキンバリーに命じた。キンバリーがホーキンス殺害して、ホーキンスの死体につばをかけた。その場にいたゴルゴを取り調べるため、防音装置がある部屋で、手錠してあるゴルゴを殴ったが何も言わず部下が部屋からでていったあと、またゴルゴを殴ったが、逆襲(どういうシーンだったのかは不明)されて、自分が吐かされる羽目になった。
ハスケル
第21巻82話「統計解説射撃(スタティスティカルアナライジングショット)」
アメリカ・ダラス市の刑事。ケネディ大統領暗殺の真犯人を逮捕しようとする人物。マンディ・ワシントンにゴルゴ13の写真を見させて、ゴルゴがダラスのホテルの最上階にいることを聞いて、ゴルゴを取り調べたが、ゴルゴが「機械部品のセールス」と言っている。マンディがハスケルと面会でやってきて、ゴルゴがケネディを暗殺していないということがわかった。署から帰るゴルゴに「ホテルまで送ろうか?」と言ったが、ゴルゴは断った。
A・R・マーウィック
第52巻200話「7号コテージ事件」
フロリダ州・ニュースマーナの初老の刑事で、数々の功績がありながら「綺麗な海と静かな暮らしを守る為に刑事になった」と出世には興味がない昔堅気な性格。ルイズという20代のユダヤ人女性を妻にもつ。チンピラによるリゾート地の7号コテージの不法侵入事件をきっかけに被害届けを出さない持ち主の素性を調べる内にただ者ではないと直感で判断、最終的にはゴルゴの血液型がA型というところまで辿り着いたが、CIA局員の事情説明と説得により捜査を断念した。作中で唯一ゴルゴの素性を調べようとして殺されなかった運のいい人物。
ウィリアム・ワトソン
第109巻373話「マークのリクエスト」
FBIニューオーリンズ支局の主任を勤める心理捜査官。新人捜査官のテッド・キャメロンを部下に、新人教育も兼ねてビルの解体現場から出てきた女性5人の白骨死体捜査を行い、犯人が母親殺しの罪で終身犯として服役中のマーカス・モンゴメリーであると突き止める。マークの服役先のアトランタ連邦刑務所にて取調べを行うが、マークが指で「神は我と共にあり」となぞっているのを見て何かを感じ、看守からマークあてに世界中から来る手紙と、手紙がきたら「賛美歌13番」のリクエストをすることを聞いて疑問を深める。そんな中FBI上層部から捜査中止命令が来るがワトソンは、情報部長に出世した同期のジェイコブスを彼が囲う愛人との変態プレイの盗撮写真をネタに脅迫し、マークがゴルゴ13の連絡係であることを知る。さらにマークの担当弁護士が殺されたことを聞かされるも、ワトソンは推理の果て醜い外見と失語障害から劣等感を抱えていたマークが、生まれて初めて出会った自分の全てを理解したゴルゴとのやり取りの果てに彼の連絡係となることで、「神は我と共にあり」と精神の均衡と安らぎを得たと確信する。
そしてワトソンは「無秩序型異常殺人者」であるマークにゴルゴの顔写真を見せて全てはお見通しと脅迫し、マークの精神の均衡が壊れたことを確認する。その後、看守からマークが手紙が来てないのに「賛美歌13番」をリクエストしたと聞いて、マークがゴルゴに助けを求め、そのマークを「秩序型異常殺人者」であるゴルゴが用済みとして殺しにくれば自分の仮説は正しいと確信する。ところが、トレーラーや重火器まで用意して刑務所を襲ったゴルゴはマークのところまで行ったのに彼を殺さず姿を消してしまう。そればかりかマークが落ち着きを取り戻したのを知ったワトソンは、ゴルゴとマークの間にありえないと思い込んでいた信頼関係が存在し、先のリクエストが事前に取り決めたゴルゴへのSOSであることを知る。そして信頼関係が存在する以上、マークを追い詰めた自分の運命を悟った矢先、その通りにゴルゴの手で狙撃され死亡した。

中国の警察[]

散弾銃(ショットガン)スミニー(本名:ダーク・張(チャン)・スミス)
第16巻67話「九竜の餓狼」
香港政庁警察の鬼警部で、散弾銃の使い手。冒頭に出てきた犯罪者が子供を人質にとったが、スミニーの交渉で子供を放したが銃口がスミニーに向いていたため、犯人を射殺。ベルジュ・ザネがゴルゴから身を守るためスミニーを雇ったが、ゴルゴの名前を聞いてあせった。それは二年前、啓徳空港でゴルゴによって狙撃されたイギリスの外交官が死に、生き残ったスミニーは悲惨な目に遭ったからだという。べルジュ・ザネを家(自宅かどうかは不明)に連れてきて、ゴルゴが来るのを老人から聞いて外にでてゴルゴ13がベルジュ・ザネの始末が終わるのをまっていた。終わった後勝負を仕掛けるが、散弾撃ちが下向きに弱いことも計算にいれられて死亡。

スイスの警察[]

ジャヌー
「螺旋」
スイス警察の警部。元々は時計職人を志望していたが、スイスが時計市場におけるシェアを失ったために断念し警察官となった。そのため、時計作りの如き精密な推理力の持ち主。ある狙撃殺人事件で、被害者が死の瞬間に手にしていた時計を調べた結果、刃や絞殺用ワイヤーを仕込んだ武器であることを見抜くも、その時計の持ち主であったゴルゴによって時計を証拠隠滅のために狙撃で破壊され、さらには警告目的で愛妻ブレンダからプレゼントされた愛用の時計も破壊されてしまう。
その後、独自に調査を進めた結果犯人がゴルゴであることを突き止め、警察上層部に手を打つよう訴えるも、ゴルゴと敵対することを恐れる上層部より黙殺され警察に失望。一時は辞職さえも考えるが『ドナウ・ライン迷路』において2件目の狙撃のため、急行するゴルゴの姿を見たことで追跡を指揮。ドイツに渡ってまで追跡を続けゴルゴの標的と見られた人物を保護するも、その推理力を逆手に取られて本当の標的である重要データの詰まったスマートメディアを狙撃されてしまう。これによって辞職を撤回してゴルゴと対決することを決意する。ただし、ブレンダからは危険なテロリスト=ゴルゴを追うことは止めるよう言われている。
尚、ジャヌーの推理力はゴルゴも着目しているが先述したスマートメディア狙撃に際しては、あえてジャヌーの推理を逆手に取っているためか、依頼妨害を理由に殺すようなことはしていない。

第四帝国[]

ネオナチの中でももっとも強いとされる勢力。各種企業を経営して、資金面も信じがたいほど多いといわれている。ヒトラーの第3帝国が13年しか続かなかったが、自分達は千年続くと豪語している。本来は米ソが衝突した際に間をついて最後の戦いを挑むということだったが、ゴルゴ13を排除するということになった。しかし、ゴルゴによって崩壊。

マルティン・ボルマン
第52巻182話「沸騰」
第四帝国総統。第2次世界大戦後、南米に逃亡していた。最後は病死(実在のボルマンについては該当項目参照)。
ボック
第52巻182話「沸騰」
第四帝国No2。実質的には、ボックが統括責任者。脱走したオーベルトの追跡隊の指揮をとっていた。
総統に最後の部隊の指揮の許可を得てゴルゴに戦いを挑んだが、部隊は壊滅。怖気ついて逃げようとしたがゴルゴに殺される。

リオデジャネイロ地区[]

ミューラー、ムンツ
第52巻182話「沸騰」
ミューラーは、リオデジャネイロ地区を指揮していた人物。リオの治安悪化に手を焼き解任させられることになった。かわりにまかされた人物がムンツ。リオを大掃除するためにヒットマンチームを雇い、悪徳刑事、強盗犯を皆殺しにする作戦を立てた。ヒットマンチームでゴルゴを殺そうとしたが、ゴルゴを殺せず、逆に殺害された。

最後の部隊(ラスト・バタリオン)[]

2個小隊の部隊だが他にもある模様。ゴルゴ13がユカタン半島の遺跡にいることを聞き戦いを挑んだが、ゴルゴのトラップにはまり全滅した。

クルト中尉
第52巻183話「沸騰 第四帝騰国」
最後の部隊の中尉。ゴルゴ抹殺の指揮を執る。ゴルゴ13との戦いの最中に爆弾を狙われていることに気づくも、ゴルゴに爆弾を狙撃されて爆死する。

狼の巣(ウォルフ・シャンツェ)[]

ブエノスアイレスにある本拠地。対外的には博物館だが、難攻不落の“要塞”。建物地下には核戦争を予想して作られたシェルターがあり、内部は1982年当時最新鋭の厳重な警備システムに張り巡らされていて、モサドの工作員が潜入するも捕まってしまう。ヒット・チームで奇襲をかけても1個中隊で守備される狼の巣内部への攻撃が成功する確率は100%とは言えず、戦闘機で爆撃しようにも表向き民間の施設である以上は国際世論が黙っていない上、シェルターへ逃げられれば空振りになる。総統はこの中にいる。 ゴルゴは多大な費用をかけて構造や警備システムが狼の巣と同じ施設を建設し、狼の巣襲撃の訓練をしていた。

ハインツ大尉
第53巻185話「崩壊 第四帝国狼の巣」
狼の巣の警備責任者。侵入したモサドのスパイを捕まえ拷問をしていた。ゴルゴ13侵攻時には毒ガス用シェルターに入って態勢を立て直し、火炎放射機で扉の向こう側にいるゴルゴを焼き殺そうとする。しかしこれを見抜いたゴルゴの罠によって逆に殺された。
ヴェッセル大佐
第53巻185話「崩壊 第四帝国狼の巣」
総統の側近。ゴルゴ13侵攻時は、ゴルゴの仕業ではないかと感づいたが、兵士に命令している時にゴルゴに殺された。

オーベルト率いるネオナチ[]

第四帝国から脱走したオーベルトとその部下のネオナチ。アマゾンの密林の中に基地がある。スパイを各国情報機関に潜伏させている。アメリカ、日本、イギリス、フランス、ソ連五カ国相手に高性能毒ガスミサイルで脅迫をした。要求は、金塊10億ドル相当。

ワルター・フォン・オーベルト(別名:大アリクイ)
第10巻48話「ナチス鉤十字章は錆びず」
元ナチSSの科学者。大戦中、毒ガス兵器ホスゲンの研究をしていたグループの一員。ユダヤ人大量虐殺計画に加担したと言われている。連合国の追求から逃れて、ハインリヒ・ミューラー、アドルフ・アイヒマンと共に国外へ脱出。ゴルゴが基地を襲撃した時ゴルゴに殺されかけるが、防弾ガラスによって逃げることに成功。後にリオデジャネイロであらためてゴルゴに決闘を挑むが敗北し、最後は自爆して死亡した。
ポリヤコフ(暗号名:トナカイ2)
第10巻45話「アラスカ工作員」
KGBの逆スパイとして活動しているオーベルトのスパイの一人。ゴルゴがイエスを殺害した後に飛行機をハイジャックするも、着陸後ゴルゴに殺された。
オットー
第10巻47話「リオの葬送」
オーベルトの部下の一人。マイヤを捕えてゴルゴが何者であるかを聞くため拷問したが、マイヤに舌を噛んで自殺され空振りに終わる。オーベルトの似顔絵を持って聞き込みをしている男から協力者のカルロスを突き止めて拷問するが、ゴルゴに殺される。
ヒルカ
第10巻48話「ナチス鉤十字章は錆びず」
オットーの部下。オットーがゴルゴが何者であるかを探るため派遣した。ゴルゴに近づき、幻覚剤入りのポートワインを口移しして近づこうとしたが、逆に飲まされて基地の場所を聞き出されてしまう。ゴルゴに殺されたのち、報復として遺体は路上に裸体という、マイヤと同じ状態で捨てられる。

会社[]

レオナード(レオナルド)・ドーソン
第32巻114話「帝王の罠」、劇場版ゴルゴ13(1983)
ドーソン・カンパニー会長。貧しいイタリア移民から石油事業で身を起こし、一代で同社を築き上げた「帝王」。最愛の一人息子ロバートを射殺したゴルゴに対し激しい憎悪を燃やした。半年をかけた周到な計画の元自ら標的となり居城、ドーソン・ビルに立て篭もり、潜入したゴルゴの包囲、殺害を謀るも失敗。後日ロバートの遺書を受け取り、事件の真相を知った直後ゴルゴから死の宣告を受け、自ら進んで狙撃された。
劇場版ではロバートの死が半ば自殺である事を既知の上でゴルゴ殺害に執念を燃やした。またCIA、FBI、ペンタゴンに圧力をかけ協力を強要したり、義娘(ロバートの妻)と孫娘までも復讐に利用、果ては殺人鬼の死刑囚まで召集するなど、憎悪の余り尋常な状態ではなかった。最後はドーソン・ビルでゴルゴと対峙、ビルから身を投げ地面に衝突する直前に脳天を撃ちぬかれた。
ガブリエル・ロスマクドナルド/インゲルマン・ペテンセン
第38巻134話「鬼畜の宴」
ロスマクドナルドは南アフリカ共和国のキンバレーの採掘会社社長。インゲルマンはスゥエーデンのコンピュータ会社社長。両方68歳。事業のほうは息子達に任せていて、余生を楽しむためインディオハンティングなど“刺激的な遊び”をしている「鬼畜」。余興の一環としてスパルタカスに偽りの依頼をして、コロシアムでゴルゴに戦いを挑ませ、自らはテレビ観戦をし見世物にしていた。しかし自分が見世物にされたことに憤慨したスパルタカスによって、ゴルゴに殺害依頼を出されてしまう。マフィアをボディーガードとして雇い、さらに旅客機が空港に入れないようにして必死で飛行機でヨハネスブルグへ逃げようとする。しかし先に空港に到着していた傭兵の輸送機に紛れ込んでいたゴルゴに射殺された。
マクラミン
第54巻189話「穀物戦争 蟷螂の斧」
穀物メジャービッグフォーの一つカーギル社の会長。日本の農務長官に自動車の見返りとして、もっと農産物を買うように圧力をかけている。他のメジャー達も藤堂の実力には敵わず、藤堂に本気でかかるためゴルゴを依頼して藤堂の持っているエレベーターを破壊することを依頼した。
「汚れた金」では、ポーランドとソ連の国境付近で、金塊が核で被爆して緊急役員会議が開かれた。被爆した結果、穀物市場は大混乱して、相場は暴落で、自社の穀物の価値は半減。重役達が悩んでいたところ保険金があることを思い出して、部下に保険金の確認をさせに行かせたが、保険は成立しなかった(これは藤堂の仲間が事前に保険会社の会長を一時的に拉致したため)。
ジェラルド・ホワイトロック
第61巻212話「死闘ダイヤ・カット・ダイヤ」
ダイヤモンド鉱山のオーナー。かつてアングロ=デ・ロアズ商社との競争に破れ、拳銃自殺を計るも一命を取り留めた。その後はロアズ社への復讐とダイヤの採掘に執念を燃やし、サウジアラビア政府の支援の元、巨大鉱脈の採掘に成功した。そして大量の極上ダイヤを安価で世界中に放出し、ロアズ社が支配するダイヤモンド市場に大打撃を与えた。またゴルゴに対し、地上最強の硬度を持つダイヤを銃弾で破壊するという、極めて困難な仕事を依頼した。
ソロモン
第61巻212話「死闘ダイヤ・カット・ダイヤ」
アングロ=デ・ロアズ商会会長。ユダヤ財閥とロスチャイルド銀行を資金源に持ち、世界中のダイヤモンドを一手に支配している。どんな危機も不屈の知謀ではねのけてきた人物。1,050カラットにも及ぶ巨大ダイヤ「ギャラクシー・オブ・キンバリー」の所有者であり、考え事をする際にはこれを手で弄ぶのが癖。
復活したホワイトロックにダイヤモンド市場を荒らされ、最後の手段としてホワイトロック暗殺指令を下そうとする。しかし依頼を受けたゴルゴにより「ギャラクシー・オブ・キンバリー」を破壊され、暗殺を断念。己の敗北を悟った。
フロマンタンソフトウェア社の社長
第147巻487話「バイルス・チェイス」
フランスに住む社長。セーフサーフを拉致して、無理やり協力を求めようとした人物。セーフサーフと協力していれば、他の会社が、自社より先にワクチンを開発してしまう危険性がなくなる。エシュロンをハッキングしたり、CIAのゴルゴにコンタクトできるパソコン「Seacret No.13」を使用不能にするため、ウイルスを送り込んだ。本物のセーフサーフはもう自社が拉致していて、ゴルゴの策略にはまり、ゴルゴに殺害される。

ロックフォード財閥[]

世界最大の財閥。ロックフォード家の資産は、公表されているだけでも6千500億ドル(約145兆円)だが、実際にはこの数百倍あると考えられる。アメリカ大統領、ソ連書記長でさえ、ロックフォード財閥には勝てない。 ロシア革命において莫大な資産援助を赤軍に与えたことや、旧ソ連政府権は誕生の瞬間から既にロックフォードの手の中にあったことは歴史上の事実とされ、アメリカ国内で常に宿敵だったニクソンウォーターゲート事件で葬りさったとも言われる。ユダヤの雄ロスチャイルドは、200年間すでにヨーロッパ全域を制覇していたが、今ではロックフォードの軍門に下りヨーロッパの分割統治を任される存在に成り下がっている。世界に冠たる巨大企業のほとんどすべてがロックフォードの所有であり、ロックフォードを敵に回すことはすなわち、世界を敵にすることである。

モデルはロックフェラー家と見られるが、実際には世界を支配する財閥という程のものではなく、初代のジョン・ロックフェラーが設立したスタンダード・オイルは、アメリカ議会の解体命令によって分割されている。ただしロックフェラーの実態が、作中で描かれたような世界経済を支配する存在であるという陰謀論は存在する。
また、ロックフォードが世界を支配しているという設定は、「ロックフォードの野望」「ロックフォードの野望 謀略の死角」の2作品のみの描写であって、他の作品にはこの設定は存在しない。
デビット・ロックフォード
第63巻217話「ロックフォードの野望」
ロックフォード財閥会長。単一の巨大資本による世界平和を築き上げるという一族の世界制覇の野望を達成するまで、絶対死ぬわけにはいかないと作中で述べている。ゴルゴに狙われたときのことを想定し、ゴルゴ13を一族専属の狙撃手として雇おうとした。報酬は月額100万ドル(約2億3千万円)の契約だったが、あっさり断られた。その理由は、依頼人を常に特定の一人に限定するつもりがゴルゴにないからである。専属契約の話を断られた後は、ゴルゴの口座を凍結させるなど威圧する。銀行口座のみならずだけではなく、証券、債券、信託預金、貴金属類、不動産などの資産も凍結させられたが、それでもゴルゴが怯むには至らなかった。
華僑の実力者黄彊孫が、ゴルゴにデビットの狙撃を依頼したことを聞いて、依頼の中止の警告をアメリカ大統領に行うよう依頼する。大統領は依頼通りゴルゴに警告を与え、それを避難先の山荘で聞いて安堵するも、ベランダから湖を眺めた際に湖上のヨットからゴルゴに狙撃された。
「龍」、「誠」などといった漢字がちりばめられた奇抜なガウンを着ている。
クリフ・ミラー
第63巻217話「ロックフォードの野望」
デビットの部下。ゴルゴ13を一族専属の狙撃手として雇うためやってきたが、断られた。ウォール街9番街の銀行にいたゴルゴに電話したが、また断られる。
ローランス・ロックフォード
第66巻229話「ロックフォードの野望 謀略の死角」
ロックフォード財団理事長。デビット亡き後、ロックフォード一族の実質的な統率者となる。文化面で世界に貢献するロックフォード財団を前面に押し出そうとした。
愛車はアストンマーチンオープンカーだが、それが仇となって運転中にゴルゴに狙撃され、死亡。
ヘンリー・ブレジンジャー
第66巻229話「ロックフォードの野望 謀略の死角」
ハーバード大学国防政策セミナー主任教授。ロックフォード一族を補佐する元閣僚の一人。ニクソン政権時代には国務長官を務め中東和平調停を工作、ノーベル平和賞を受賞した。国際政治の裏舞台では負け知らずで、歴史を変えたとまでいわれた人物。
ゴルゴを手中に収めるため、ゴルゴに接触する依頼人を殺害する計画を立案。さらに周囲の目を欺くため一族の長老マックロイと画策し、デビッド・ロックフォード四世を対外的なダミーとして後継者に擁立した。だがローゼンの依頼を受けたゴルゴに影の統率者ローランス・ロックフォードを狙撃され計画は頓挫、初めて自分に屈辱を与えたゴルゴに再戦を誓った。
モデルはヘンリー・キッシンジャーだが、作中にはそのモデルの当人も登場している(政治家の項目参照)。
ララ
詳しくは殺し屋・狙撃手を参照。

犯罪者・テロリスト[]

マックス・ボイド
第8巻35話「素晴らしきシカゴ」
銀行強盗犯。カンザスシティで銀行強盗をして、FBIに捕まって、8年間シンシン刑務所に送られて、仮釈放された。昔に行っていたバーに行き、8年も変わっていたことを悟るが、仲間であったフレディの伝言と自身が好きだった女性ジニーが結婚していた事を聞かされる。フレディと再会して、銀行強盗をするが、それはジニーが入るフロリダに行くための金を用意するためであった。強盗終了後、ゴルゴがやって来て(FBIの依頼で無政府主義のテロリストと思っていた)、ゴルゴに撃たれて、ジニーの写真を見て、泣いて死亡。
ボイス
第107巻369話「守宮の盗聴」
別名“守宮(やもり)”。元FBIの男で、現在は盗聴屋をしている。性格は頑固者だが、盗聴技術は悪魔的。FBI時代、麻薬組織を捜査中に自分の妻がその麻薬組織の一員と浮気していることを聞いた。こうした経験から盗聴屋になってからは、人間嫌いとなっており、3匹の犬とフライと言うカラスの計4匹を使って盗聴している。また、FBIの資料にもハッキングできる。ペイジがゴルゴに依頼する事を聞いて、ゴルゴの証拠となる“音”を盗聴するため、ゴルゴに挑む。ゴルゴは依頼が終了した後、3匹の犬の位置を見て、狙撃者の位置を特定されているのを見た上で、盗聴屋のエリオットに依頼する。防音の部屋、二重ガラスと犬の泊まれるホテルへ入ったが、盗聴器の発生電波をキャッチされて、ゴルゴに殺される。死ぬ寸前、音の無い世界に行けることに喜んでいた。                                      

IRA[]

キャサリン・マッコール
第110巻369話「冷血キャサリン」
カトリック系過激派組織IRA(アイルランド共和軍)の女性テロリストで、ゴルゴ13の子供を出産した女性(ただし、彼女の子供ではないが、ゴルゴ13の子供らしき幼児は別に登場したことがある)。
かつては冷静な判断力と死をも恐れない行動力から「冷血キャサリン」と呼ばれていたが、ゴルゴのサポート役として共に行動した時に、やがてゴルゴに魅かれ情慕を共にし、やがて男児のジョーイ・マッコールを出産した(ゴルゴ以外との性行為はなく、ゴルゴと同じとび色の瞳と黒髪をしていたので間違いないと思われる)。
キャサリン自体も子供を授かったことに喜び、ゴルゴに教えることもなくシングルマザーとして育てていたが、3歳の時、キャサリンが製作していた爆弾をうっかり作動させて死亡、それからは人を殺すことを避けたがる「臆病者のキャサリン」として相棒のパメラと行動を共にしていたが、愛国心の人一倍強いパメラはやがてイギリス側との和平案を唱えていた上層部の一人を殺害、暴走を始めたためにいたたまれなくなったキャサリンはゴルゴと再会、パメラの殺害を依頼した(この時ゴルゴはすでにMI6からもパメラの狙撃依頼を受けていた)。
最後は身を挺してパメラの狙撃位置を教え、その時に胸に受けた銃弾が元で死亡した。その時のゴルゴの胸中にはもうこの世にはいない我が子とキャサリンのことを考えていたのか、複雑な表情をしていた。
ゴルゴの子供を生んだ2人目の女性。

偽ゴルゴ13[]

ベン・ピアース
第6巻26話「ラブはナイフ」
ナイフ使いの暗殺者。かつてはドサまわりのサーカスから逃げだし、500ドルで人殺しを請け負うチンピラをしていた。その時に知り合ったマーサとコンビを組んでからは、マーサに聞いたゴルゴ13の名を騙って高額の報酬を得るようになる。しかし、ゴルゴの偽者であり続けることが嫌になり、ゴルゴを殺して自分自身の名を有名にしようとする。ゴルゴが仕事をする予定の客船に同乗し、狙撃する時を狙ってナイフを投げるが、ナイフはゴルゴが構えた銃に当たってしまい、反撃されて殺される。
ラチュルク
第53巻187話「ズドロナス・マリヨ」
イスタンブールのウシュクダラ・カトリック教会の神父。枢機卿の一人であると同時に、フリーメーソンの一員。ゴルゴが宗教界に潜入しやすいようにするため5年前の交通事故の際にフリーメーソンの説得でゴルゴそっくりの顔に整形している。ゴルゴに協力する立場であったが、自分の複製品を許さないゴルゴに射殺される。
フランキー
第113巻378話「殺人マニュアル」
インドの社交クラブO・S・P協会のトップという表の顔を持つ一方、その裏の顔は臓器売買を行うリヴェッツお抱えの殺し屋にして、彼の息子。ゴルゴ13に憧れるあまり、リヴェッツの命を受けて暗殺を行う際にはゴルゴのごとくM16を使い、標的の眉間を撃ち抜く。その結果、自分のやり方を真似されたと知ったゴルゴによって自身やリヴェッツのことを調査された上、リヴェッツはフランキーの身柄引渡しを求めるゴルゴに逆らって殺されてしまう。フランキーはパソコンマニアの友人エドにゴルゴに勝てる方法はないかと相談し、ゴルゴの宿泊先のホテルをパソコンで割り出させる。そしてゴルゴに接触し決闘を挑むが、エド発案のトリック戦法にて後ろに弾を出る改造拳銃を使い、背後に立つゴルゴに不意打ちを仕掛ける。だがゴルゴはその弾丸を避け、フランキーを返り討ちにした。ちなみに、エドが後で計算したところ、トリック戦法を用いてもゴルゴが98%で勝つという結果が出たことから、フランキーの勝率はたった2%であった。
トニー・トウゴウ
第119巻360話「間違われた男」
アメリカの電動工具のセールスマン。独身。名前と風貌がゴルゴに似ており、偶然ゴルゴと間違われてマフィアの暗殺を引き受けることになってしまう。
自らを腕利きと称するなどセールスに関しては自信があるようだが、当然戦闘に関しては全くの素人。途中で別人(ゴルゴ)と間違われていることに気づくものの逃げることも出来ず、暗殺を遂行するハメになって死を覚悟する。しかしどういうわけか何者かが標的を殺してくれた(作中の描写から、これは依頼者側にも間違えた責任があるとはいえ、自身の請負に対する今後の世界中の信頼を損ねる事のないようにとゴルゴ自身が考え、表に出ずに依頼を遂行したものと思われる)ため、なんとか生き延びることができた。
結局依頼人は彼がゴルゴとは別人であることを最後まで気付かなかった。
なおこのエピソードでは報酬金から(女性を含めた)接待までの全てをトニー・トウゴウが受けてしまったため、ゴルゴ本人は無償で依頼をこなした事になる。
本人が意図したものでなかったためか、ゴルゴの名を騙って殺されずに済んだ極めて稀なケースである。

政治家[]

アメリカ合衆国[]

ペンタゴンの3人の首脳
第4巻17話「査察シースルー」
サンタクロースの服装で化けて、ゴルゴにモロトフの依頼をしたが、ゴルゴのルール(正体不明の相手とは仕事をしない)に違反していて断われたが、ヘビーウェイのチャンピオンに戦いを挑ませたが、ゴルゴに暖炉に入れられる。ゴルゴが部屋から出おうとしたが、口で脅しもして、外に少数の軍人達も用意したが、ゴルゴが落とした万年筆分のTNTで3人を脅した。正体を明かしてゴルゴを依頼したが、依頼終了したゴルゴをスネークダンサーで殺そうとするなど、ゴルゴのルールを違反している。
ヘンリー・キッシンジャー
第28巻103話「ザ・スーパースター」
ゴルゴに危うく狙われそうになったものの、スタッフが先手を打って依頼人をゴルゴに接触する前に抹殺し、「依頼そのものが未成立だった」という形でゴルゴの銃口から逃れている。
ロナルド・レーガン(と思わしき人物)
第63巻217話「ロックフォードの野望」
アメリカの大統領。デビット・ロックフォードの依頼により、ゴルゴ13に狙撃中止を勧告するが、結果としてゴルゴは無視してデビットを狙撃する。勧告を無視された形になったが、アメリカはゴルゴを必要としているとして、ゴルゴに対しては何ら制裁的行動は取らず、ゴルゴとロックフォードの対決を傍観する事にした。
その後も『ソフホーズ』など、いくつかの作品に登場している。
クリンガー
第120巻401話「偽りの星条旗」
アメリカ大統領。「偽りの星条旗」では、アメリカ大統領選挙を控えている。この時、マッケンジーと言う名前があったが、以降はクリンガーになっている。「神の眼力」では、ベルマイヤー博士の政権にダメージを与える情報持っていることを脅されて、ベルマイヤーを危険な男と言っていた。CIAの調査で、ベルマイヤーが政権メンバーを監視していることが分かった。「最終暗号」では、佐久暗号が完成されたら、NSAシステムが水の泡になるため橋本龍太郎総理に圧力をかける。モデルはビル・クリントン

ソビエト連邦(ロシア)[]

ビアチェスラ・M・モロトフ
第4巻17話「査察シースル」
79歳。1930年に首相で、39年に外相も兼任し、41年に第一副首相兼外相、第二次大戦の独ソ戦では、国防衛委員会代理議長を務めていた。米ソ冷戦の主役となって世界にその外交を示した。その実力は西側よりも強い。1957年スターリン批判が開始されて、その年の夏を持って姿を消した。モロトフは配下と共に、シースルー奪取計画を立てて、シースルー奪取した。キニスキーからゴルゴが超音波発生器でモロトフを暗殺すると言うことを聞かされて、キニスキーから超音波遮断装置をもらう。国連の会議が開始されて、モロトフのシースルーの資料がゴルゴの弾丸で燃やされた。モロトフはアメリカが世界大戦を辞めさないほどの決意だと悟る。会議が終わり、その場を去る。モデルはヴャチェスラフ・モロトフ

日本国[]

大平正芳(と思わしき人物)
第45巻161話「トリポリの埋葬」
後ろ姿での登場であり顔は見えないが、「あ~、う~」という独特の口癖で話す。公安よりゴルゴ13について報告を受ける。
塚山利之
第65巻226話「闇の封印」
与党幸田派に属する代議士で運輸省建設政務次官。地下トンネルを調査していた友人が謎の死を遂げ、自身もトンネルに隠された陰謀に巻き込まれた。秘密裏にトンネル工事を進める対立派閥の代表中田とその秘書鬼頭から、大戦末期、スターリンへ送られる筈だった秘密条約最終案(S-書簡)がトンネルに眠っている事、またこの秘密条約に幸田らが関わっていた事を聞かされ、鬼頭と共にS-書簡発掘の現場に立ち会った。だがS-書簡発見の直後、党上層部から依頼を受けたゴルゴに鬼頭は射殺され自身も命を狙われるが、書簡を焼いて事無きを得た。幸田に報告後、選挙戦の待つ地元へ戻っていった。
村山富市(と思わしき人物)
第115巻384話「沖縄シンドローム」
クーデターの阻止のためゴルゴ13に依頼をする事になるが、直接はゴルゴ13の存在を知らない。

イギリス[]

マーガレット・サッチャー
第107巻360話「円卓の騎士団」
ゴルゴ13の標的として登場…と思われたが、ゴルゴ13への依頼はサッチャーの暗殺阻止であった。

中華人民共和国[]

毛沢東
当人の登場は回想シーンや他の登場人物のセリフの中での言及を除いてないが、そのカリスマを逆用して北京政府を転覆しようとする陰謀がしばしば企図され(「100人の毛沢東」「邯鄲の夢」)、いずれもゴルゴ13の介入によって頓挫している。
また彼は幼い東郷狂介の保護者でもあって、ゴルゴのルーツにかかわる可能性のある人物の一人でもある。死に際に「もう一度小東郷に会いたい」との遺言を残した(「毛沢東の遺言」)。
鄧小平
第115巻385話「鄧小平のXデー」
病床に伏した状態でゴルゴ13と言葉を交わす。

イスラエル国[]

モシェ・ダヤン
第2巻10話「ゴルゴin砂嵐」
軍人時代、トラ・トラ・トラの作戦のためゴルゴに2人のソ連の技術将校の殺害を依頼したが、殺害する際には、120時間後にしてもらうように依頼した。「シェルブール0300」では、フランスのシェルブールの港にある5隻のガンボートを破壊する7人の破壊工作員達の阻止を依頼した。死後、「崩壊・第四帝国狼の巣」では、遺言により、ゴルゴに第四帝国の壊滅を依頼した。

リビア[]

カダフィ大佐(ムアンマル・アル=カッザーフィー)
第57巻199話「河豚の季節」
リビアの軍人で、実質的な国家元首。敵対国イスラエルへの日本製半導体の流出を防ぐ為、ゴルゴに商売敵でもある武器商人マインベルグの狙撃を依頼した。
大佐」というのはニックネームで、彼の軍人としての最終階級は「大尉」であり、彼の統治下のリビア軍にも大佐以上の階級の軍人が存在する。

南アフリカ共和国[]

ネルソン・マンデラ
第107巻358話「力は我々にあり」
南アフリカ共和国(以下南ア)大統領。ロベン島刑務所での長い獄中生活の後はアパルトヘイトの撤廃を政府に訴え続けた。ゴルゴに新生南アを脅かすアフリカーナ解放戦線の消去を依頼したが、裏で糸を引いていた黒幕の正体を知り愕然とした。
かつて獄中時代に新入りの東洋人に脱獄の手助けとなる助言を与えているが、それがゴルゴだった事を当時は知る由もなかった(この時のエピソードは第176話「ロベン監獄島」で描かれているが、二人の会話は本作で後付けされたもの)。その後アフリカーナのみならず黒幕までもゴルゴによって消去されたが、それがかつての助言に対する恩義によるものかは不明。

学者・教授[]

佐久シゲル
第129巻427話「最終暗号」
日本の数学者。若い時(第2次世界大戦中)には、九七式欧文印字機を作り上げたが、暗号が見破られるのは予測していた。フリーマンのフェラーの数式証明の矛盾を解いていた。偽の経歴で戦犯として十年間刑務所に入れて、復権した佐久は、マサチューセッツ工科大学で最終暗号が誰でも簡単に創り出すことができる事を証明したが、アメリカの圧力できた日本政府の説得を聞いたが、佐久がNSAの肝心なところを政府に言った。二人の教授とゴルゴ(NSAの盗聴システムで阻害されて)の協力で最終暗号が完成して、ネットにばらまいた。モデルは小平邦彦

聖職者・僧侶[]

キリスト教[]

マージョ
第59巻206話「アルヘンチーノ・ティグレ(アルゼンチンの虎)」
ブエノスアイレス在住の神父でイギリス政府の連絡員。任務の為フォークランドに潜入したゴルゴに狙撃の手筈を整えた。任務を終えたゴルゴを連れて警備網を突破し、脱出機の待つ合流地点へ向かう途中で攻撃ヘリに発見され、囮となりロケット攻撃を受けて死亡。
ビオ(ブレンノ)
第62巻213話「ビオ・グレゴリオ司教」
バチカン市国財務局の老司教。南ア政府に対し、収監中のマーロー枢機卿を解放せねば南アを地獄に落とす、と警告、修道士ゴメスらと共に暗躍し、クルーガーランド金貨を市場に大量放出し暴落させた。慌てる南ア政府を尻目にビオは計画を進め最終放出準備を完了、バチカンを賭けた大勝負に勝利し枢機卿を釈放させた。
またゴルゴと接触をはかり、枢機卿と黒人労働者を欺いた政府の手先ファショダ・バンギUDF(統一民主戦線)議長代理の殺害を依頼した。
主イエスの名を騙った嘘や、独断で「最後の審判」を担保にかけたりと中々のくせ者だが、法王からの信頼は厚く、南ア大統領からビオの計画を告げられてもそれは変わらなかった。
旧名はブレンノ。第二次大戦中の旧ユーゴにおいて対ドイツ軍パルチザンの総司令官を務めた。時の大統領チトーが最後までその存在を惜しみ、現職の陸軍元帥ですら恐縮する程の傑物。

ラマ教[]

ダライ・ラマ14世
119巻398話「白龍昇り立つ」
中国政府は少年・ノプチェを、阿弥陀仏の生まれ変わりであるパンチェン・ラマとして選び、数十年に一度の転生祭で認めさせようとする。ダライ・ラマはその転生祭を混乱させ、中国政府の意図をくじく事をゴルゴ13に依頼する。もうひとつダライ・ラマは、自らが選んだパンチェン・ラマである少年・ラモンがインドに亡命するのを手助けする事を、ゴルゴ13に期待する。もちろんこのような任務はゴルゴ13の請け負う事ではなく、また正式に依頼した訳では無かったが、結果としてゴルゴ13はダライ・ラマの期待通りに行動する事となる。
ラモン
ダライ・ラマ14世が選んだパンチェン・ラマ。ダライ・ラマのシンパと共にヒマラヤ越えでインドへの亡命を図る。その時偶然にも(ダライ・ラマが予測した通り)ゴルゴ13と接触し、結果的に彼に命を助けられる。
モデルはおそらくゲンドゥン・チューキ・ニマ

ゴルゴのルーツにかかわる可能性のある人物[]

ゴルゴ自身に擬せられた人々[]

東研作(あずまけんさく)
第14巻61巻「日本人・東研作」
生年月日不明。ゴルゴのように、髪型が角刈りではない。東家で生まれる。父は東候作、母の名前は不明と、妹の千恵子。10歳の時、母親とアメリカ軍の将校ウイリアムのセックスの現場を目撃して、2人を銃で射殺した。アメリカの憲兵に連れて行かれたが、家に返された。その後、伊藤忠政の伊藤家へ、妹の千恵子は土井家へそれぞれ引きとられた。伊藤の“I機関”の元で、鍛えられえた。研作は、同年齢の子供に合う機関の中でも、成績は優秀で、特に射撃の腕は優れている。18歳の時に、2人の脱走者を殺害するため、仲間と一緒に行って、研作だけが殺した。その後、最初の仕事はCICの指示によるもので、大きな仕事はCIAの依頼で、ソ連大使館員のボルゾフとニコライの殺害だったが、たまたまいた中国人も殺害して、ボルゾフの妻と娘が駆け込んで来たが、仲間が殺害した。それを機に仲間は研作のそばから逃げた。1966年に、KGBの依頼で、スパイ活動中CIA工作員の銃弾を浴びて死亡。 
芹沢五郎(せりざわごろう)
第27巻100話「芹沢家殺人事件
昭和21年(1946年)6月、当主とその息子4人が殺された「芹沢家殺人事件」の生き残り。芹沢家の末っ子であり、事件当時8歳。事件の真相を知る唯一の目撃者と目されたが、警察にはついに何も語らなかった。事件の時効成立後、事件とともに消息をたっていた姉の芹沢ひろ子と再会。しかし、警察官らの監視する中、ひろ子は五郎とふたりだけで会っていたホテルの一室から忽然と姿を消してしまう。相前後して、五郎とひろ子をそれぞれ育てた元芹沢家の使用人である男女は、何者かに狙撃され命を落とす(どちらの件についても、五郎にアリバイはなし)。天涯孤独となった五郎はやがて渡欧、そこで消息を絶つ。それはゴルゴ13の名が裏の世界で知られ始めた時期と重なっていた。
芹沢家の事件を警察を辞職しても追い続けた安井修記郎元刑事は、防衛庁副長官となっていたかつての相棒に、昭和50年(1975年)10月、自身の推理を次の様に語った。
芹沢家とは、代々暗殺を担ってきた一族であった。五郎ら兄弟もその後を継ぐべく幼少時から訓練をほどこされていた。しかし昭和21年、五郎らの母となる女性が政府高官の狙撃という「任務」に失敗、夫や息子らの手で粛清されてしまう(彼女は、芹沢家殺人事件の直前、水死体となって発見されている)。父や兄たちが母を殺す現場を目撃してしまった8歳の五郎少年は、これを受け入れることができず、凶行に及んだのだった。
暗殺術の教官でもあった女性使用人の手で難を逃れたひろ子は、事件の時効成立後に五郎と再会。ホテルの一室で、それが五郎のしわざである様に見えるような形で、自ら命を絶った。それは、肉親殺しの罪を犯した五郎に、これからも暗殺者として生き続けろと迫る行為であった。五郎はひろ子の望みを受け入れ、冷静に彼女の死体を消失させ、自らの過去をすべて精算すると海外へわたり、ゴルゴ13となったのである。
ただしこれはすべて安井元刑事の推理であり、確証と呼べるものは存在しない。ゴルゴに対し自身の狙撃を依頼、その着弾によって自分が芹沢五郎なのかどうか教えて欲しいとした安井元刑事の「死に行くものの最後の願い」に、ゴルゴは「どちらでもない」の形で返答した。
アレクセイ・スメルジャコフの息子
第36巻127話「おろしや間諜伝説」
五島貴之(ごとうたかゆき)
第41巻145話「蒼狼漂う果て」
二・二六事件に参加するが日本のありように絶望して中国大陸にわたり、馬賊の長目となった父と、ロマノフ朝の末裔である母との間に生まれた子供。父五島秀之は清朝の末裔を母に持つ混血児であり、日中ロの血を受け継いでいることになる。
7歳になった時、父から祝いの品として彼の愛用の銃をもらう。射撃の訓練でも、物を撃つということはなく、空を狙ってばかりで、父からも「不思議な子」と評された。父たちが阿片を輸送中に窮地に陥った時、とっさの機転と射撃の腕前でこれを救い、人を撃った最初の体験であるにもかかわらず、十人の敵を射殺してみせた。この時重傷を負った愛馬を射殺、父を含め周囲の大人たちには、これは思うままに走れなくなった愛馬への愛情からの行為と映った。
日中戦争の終結後、父とともにイスタンブールへ。父はユダヤ人たちのイスラエル建国運動に共鳴し協力するが、弟政之が産まれた後、その母となるスペイン系ユダヤ人女性を失ったことから、彼ら兄弟を残して失踪する。イスラエルに残された貴之もまた、13歳の時国連評議会に出席するラビに従事して渡米したのを最後に、弟政之の前から姿を消したのだった。
のち、遊牧民となっていた秀之が放射線病を患い死に瀕する中で政之との再会を果たした時、彼らの最後の対話を護衛したのがゴルゴ13だった。ゴルゴが彼にしては珍しいボディガードの依頼を引き受けたことと、その目元が若き日の秀之のものとうりふたつだったことから、五島貴之=ゴルゴ13ではないかと推理した日本人記者は、それが事実であるかどうか確かめようと旅立つが、彼はついに帰国することがなかった。
東郷狂介(とうごうきょうすけ)
第51巻179話「毛沢東の遺言」
超高度東洋創出所で生まれた、日露混血。父は日露混血の東郷宗介で、母はジンギスカンの末裔ツベルマ。3歳の時、病気で寝込んでいた母を銃で射殺した(宗介は殺したいと思ったが、軍に帰った)。毛沢東に拾われて、毛沢東の3人の同志(陳伯達賀竜林彪)の下で英才教育を受ける。しかも、周恩来の不屈の精神の講義をうけている。その後、突然消えた。
東郷英治(とうごうえいじ、英治・マインベルグ・東郷)
第57巻199話「河豚の季節」
日系ユダヤ人。父親は東郷明。母親はナタリア。
上海租界で生まれる。幼い頃に両親の無惨な死を目の当たりにしており、それ以降無口な性格となる。建国間も無いイスラエルに渡り軍に入隊、射撃と格闘術に非凡な才能を見せるが、第三次中東戦争で所属部隊は全滅、行方不明に。
グレゴリー・皇士・東郷・ロマノフ(-・こうじ・とうごう・-)
第81巻278話「すべて人民のもの」
日露混血。父親は東郷麟三。母親は皇帝ニコライ二世の皇女ドーラ・ニコラエヴァ。シュヴァイツェルの義弟であり、もう一人のロマノフ家の財産の相続人。
シベリアイルクーツク州ネポン村にて生まれる。両親に愛されて育つ一方で、幼い頃より格闘術、射撃術を取得する。父をチェーカーとの戦いで亡くし、父の墓を三ヶ月もの間チェーカーから守り抜いた後、消息を絶った。戦後伯母のアナスタシアと面会し、相続人の証であるメダルを渡される。
幼少時は優しい心の持ち主だったが、その優しさが災いし、今生きていれば心を破壊された機械のような人間になっていると思われる。
東堂高志(とうどうたかし)
第86巻293話「禿鷲伝説」
太平洋戦争時、満州での関東軍第一師団所属「卍機関」の隊長で「金狼」と呼ばれた一級暗殺者の堂征一郎大尉と、チチハル小学校の教員をしていた母との間に生まれた子供で、1945年(昭和20年)の敗戦時に両親は死亡、姉の千春も敗走時にソ連兵士に辱めを受け、舌を噛んで自決、当時5歳の高志はそのソ連兵を射殺し逃走、黒竜江州ペイアンで餓死寸前のところを四拳流カンフーの使い手でもある農家の馬天明に拾われ「禿鷲」と名付けられ、同じく孤児として拾われた義妹の秋花(日本名・福原よし江)と共に育てられつつ四拳流カンフーとナイフ等の飛び道具の訓練をした。15歳の頃、国民党政府軍を倒したばかりの毛沢東解放軍による政府軍狩りの時、友人の中に政府軍関係者がいたという理由で解放軍隊員が馬を尋ねて来たので、馬夫婦を隠し誤魔化そうとしたがその場で尋問を受け、禿鷲は隊員を抹殺、馬一家に別れを告げ家を出た。
その後黒河北方のソ連との国境付近で民衆側に立って人民解放軍と闘っていた匪賊「黒竜団」の雷学両と出会い、賊員で射撃のプロであるチベット人のラガンに射撃のイロハを叩き込まれ、黒竜団員として紅衛兵幹部を三十人以上暗殺していたが、1965年以降に黒竜団を脱退、ホー・チ・ミンら民族解放戦線に助勢しにベトナムへと渡った。
ベトナムに渡ってからは「ヨン・リー・バンミン」と名乗り狙撃兵として活躍、爆撃機などを目標誘導するFAC(前線管制官)を遠距離から狙撃する「モンキー・ハント(エテ公狩り)」では神業的狙撃でFACを約100名葬り、米空軍を大幅に減退させたなど数々の功績を上げ、米軍からも「ホーク・アイ(鷹の目)と恐れられた。
しかし事態を重く見たCIAは、相棒でもあり、親友でもあったグエン・フン・ロウに接触、懸賞金とアメリカ市民権を条件にヨン・リー・バンミンの暗殺を依頼、狙撃しようと狙いを定めている隙を突かれ、背後から4発銃弾を打ち込まれ、その生涯に幕を閉じた。

その親縁者[]

五島秀之(ごとうひでゆき)
第41巻145話「蒼狼漂う果て」
五島貴之、政之兄弟の父。
二・二六事件に加わった青年将校で、事件後自害を図るが、父から亡き母が中国人であった出自を明かされ、「日本にとらわれず、広く世界を見ろ」とさとされる(父は秀之の身代わりとなって割腹死)。尚秀鴻(シャン・シューホン)を名乗って中国大陸へ渡り、満州馬賊の頭目となる。帝政ロシア王朝の末裔ソフィア・ツェルプスカヤとの間に貴之をもうけるが、ソフィアはやがてスターリンによってシベリアの収容所に送られる。
日本の大陸侵攻が始まると、毛沢東らに協力して抗日戦を戦う。日本の敗戦後貴之とともにシルクロードを西へ。イスタンブールでユダヤ人たちに共感し、イスラエル建国運動に参加する。ユダヤ名はシェイク・ゴトー。やがてスペイン系ユダヤ人クラチナ・メンデスと結ばれるが、クラチナは政之を産むと病死。イスラエルが世界各国から独立を承認された頃、貴之、政之兄弟を残して人知れず出国、満州のかつての仲間のもとへ走る。
その後、遊牧民として暮らしていたが、中ソ国境付近で核実験あるいは原子炉事故に遭遇、重度の放射線病を負う。アフガニスタン国境付近でイスタンブール時代の同士と再会、その手引きで政之とも再会を果たし、彼に自らの来歴を語り終えた後、息を引き取る。
不祥事の生き証人として彼の命を狙う者たちの襲撃から、その最期を守り通したのは、消息を絶ったもうひとりの息子、貴之の成長した姿であるかもしれないゴルゴ13だった。
五島政之(ごとうまさゆき)
第41巻145話「蒼狼漂う果て」
五島秀之の息子、貴之の弟。ユダヤ系金融界の大物だが、自分の出自を知らずに育った。やがて思いがけず消息不明だった父と再会、死に行く彼からその来歴を語られる。
父との最後の対話の護衛をゴルゴ13に依頼。ゴルゴの弟であるかもしれない人物だが、ルーツものの中で、ゴルゴが自分の肉親かもしれない人物と接触し、その依頼を引き受けているケースは珍しい。ゴルゴは彼に、「氏より育ちか」と意味深長なセリフを残しつつ、その依頼、つまり自分にとっても父親であるかもしれない秀之の護衛は完璧に遂行した。ゴルゴがボディガードの依頼を引き受けること自体がかなり珍しい。
東郷宗介(とうごうそうすけ)
第51巻179話「毛沢東の遺言」
東郷狂介の父。東郷平八郎の孫にあたるが、傍流となり、その父親はロシア革命で暗躍した、「ラスコールニコフ」の暗号名を持つ猟奇的暗殺者だった。彼が高純度研究所の様な計画をバカらしいと思いながらこれに従ったのは、自分に流れる暗殺者の血を、ジンギスカンの末裔であるツベルマと交わることで、浄化したいと願ったからだった。しかし、そうして生まれた息子の狂介に愛情を抱くことができず、むしろ瀕死の床にあった母を無表情に射殺した狂介に強い憎しみを抱くことになる。その時は、その行為を苦しむ母を見るに見かねてのものと考え、殺意さえ抱いた彼を手にはかけず、ただ置き去りにするという形で袂をわかった。
第二次世界大戦の終結後は、人とのかかわりを断ち、世捨て人の様に暮らしていたが、狂介こそゴルゴ13であるらしいと聞き及び、「暗殺者の血の宿命」を断ち切ろうと、彼を依頼にことよせて呼び出し、抹殺しようとする。彼自身すぐれた戦闘技能の持ち主であって、仕込み杖での居合い切りでゴルゴのジャケットを切り裂いたほどだったが、ゴルゴの早撃ちの前に敗れる。
東郷明
第57巻199話「河豚の季節」
大日本帝国海軍少尉で、示現流居合いの達人。上海租界で知り合ったユダヤ人のナタリアと結婚、英治をもうけた。大東亜共栄圏の理想を頑なに信じる余り軍部と衝突、英治とナタリアの眼前で暗殺された。
モシュ・ハルツ・マインベルク
第57巻199話「河豚の季節」
ナタリア・マインベルグの兄で、東郷英治の叔父に当たる人物。ナチによって祖国を追われたユダヤ人であり、ユダヤ人難民を受け入れることで国際世論に満州国を承認させようとする日本の「河豚計画」によってアジアへ逃れ、東郷明らと親交を結ぶ。しかし、日米開戦によってユダヤ人の利用価値がなくなったと見た日本政府が態度を一変し、これに憤慨した明も暗殺されてしまう。そうした現実に絶望し、経済分野の知識を駆使して日本軍幹部に取り入る一方、アメリカのユダヤ人組織を通じて軍事情報を流すなど、戦中の上海租界で暗躍、ひそかにスイス銀行に私財を蓄える。
しかし、そんな中米軍の空爆によって妹ナタリアを失い、甥である英治も心を閉ざしてしまう。建国間もないイスラエルへ英治を送り出したのが、彼との最後の別れとなった。
戦後、特に日本で武器密輸商人として暗躍、莫大な財を築くとともに、イスラエルやアラブ諸国からも注視される存在となったが、その心には亡き友東郷明、妹ナタリア、そして行方知れずの甥英治の存在が常にあった。
リビアのカダフィから自分の抹殺を依頼されたというゴルゴ13こそ英治の成長した姿と信じ、上海で彼と接触するが、必死の謝罪、説得にもかかわらず、ゴルゴによってあくまで無表情に射殺される。
なお、彼によればゴルゴの鍛えられた肉体は東郷明に生き写しであり、顎の形はナタリア似だという。
東郷麟三
第81巻277話「すべて人民のもの」
東条英機の元秘書。東条救出計画に失敗しMPに追われる身となり、右翼組織「吠竜会」の主幹宅に身を寄せた。そこで知り合ったコサックのザーヒンから、皇女ドーラを救出する依頼を引き受けソ連に渡った。救出したドーラとの逃避行の中でやがて愛が芽生え、滞在中の村で皇士をもうけた。皇士に日本の古武術を教えながらつかの間の幸福な日々を送るが、数年後チェーカーの焼き討ちに合い村は全滅。スターリンに復讐する為ドーラと皇士を残し単身モスクワへ出立し、チェーカーの大軍と戦い壮絶な最後を遂げた。
ドロシー・ローム(本名:ドーラ・ニコラエヴァ)
第81巻277話「すべて人民のもの」
皇帝ニコライ二世の五番目の皇女でアナスタシアの妹。
1915年生まれ。皇后らと監禁中に姉と共に脱出するが、ルーマニアでスターリンに拘束された。幽閉中のグルジアでニコライを出産、その後東郷麟三らと共にシベリアに脱出し、滞在先の村で東郷との間に皇士をもうけた。数年後、東郷はモスクワでチェーカーとの激戦により死亡、父の後を追った皇士も行方不明となった。スターリンの死後ソ連を脱出した後は名前と過去を捨て、イギリスで隠遁生活を送る。
ラスプーチンと同じ目をしている事や、手を当てただけで傷や痛みを癒す不思議な力を持つ事などから、皇后とラスプーチンの不義の子という説もある。
シュヴァイツェル(本名:ニコライ・セルゲヴィチ・ロマノフ)
第81巻277話「すべて人民のもの」
スペツナズの将校で階級は大佐(接近戦においてソ連最強)。母親は皇帝ニコライ二世の皇女ドーラ・ニコラエヴァで、皇帝の孫にあたる。
両親から愛されずに育ち、母親は後に自分を捨てて逃亡(本当は東郷麟三とザーヒンが救出の為に夫と息子が外出中に連れ去ったからである。)、監視役だった父も15歳の時に死亡。参謀本部大学から高等士官学校へとエリートコースを進み、そこで里親となる最高総統支部のセミョン・オガルコフと出会った。
ペレストロイカ政策により秘匿していた出生の秘密を党に報告、スイス銀行に眠るロマノフ家の財産の返還を要求した。その真の目的はオガルコフらを中心としたクーデター計画の資金調達であったが、計画がゴルバチョフの知る所となりオガルコフは逮捕前に自害、自身も財産の継承権を自ら破棄し、追われる身となった。行方知れずだった母親の居場所を突き止め殺害を謀るも、ソ連政府から依頼を受けたゴルゴの「よみ撃ち」にあい死亡。
冷酷な性格でオガルコフ以外の人物に心を開くことはなく、愛人とて例外ではない。母親のドーラは「あの子は愛に飢えていた」と語り、逃亡の際に一緒に連れて行けなかったからあのような性格になったと悔いていた。
オガルコフの死やゴルゴの捕捉を直感で察知する不思議な能力を秘めており、その異様な雰囲気から「クレムリンのラスプーチン」の異名を持つ。
ゴルゴのルーツ編では、ゴルゴの異父兄弟の兄にあたるやも知れない人物。
グリゴリー・ラスプーチン
第81巻277話「すべて人民のもの」
シュヴァイツェルと皇士・東郷の、そしてゴルゴ13の祖父であるかもしれない人物。史実の彼については上記リンクを参照のこと。
スイスのヒューラー商会にロマノフ家の財宝が秘蔵されることになったのは彼の提案によるものだったが、その契約では「70年を経て相続者の現れない時には、さらに70年後、全額を“世界で最も貧しい国”に無利子・無担保で貸し付ける」という項目が盛られていた。彼は各国列強の思惑を手玉にとり、ロマノフの富を「すべて人民のもの」にしてしまったのだった。

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その他[]

ドール
第52巻184話「クリスマス・24アワーズ」
さいとう・たかをの別作品『ホテル探偵DOLL』の主人公で、サンライズホテル・チェーンに勤務するホテル探偵。ゴルゴとクロスオーバーした。ミネソタ州の傘下ホテルにやって来たゴルゴを、最初は性的変質者と思っていた。すぐに只者でないと見抜いて探りを入れるが、証拠は掴めずに終わる。なお、ゴルゴはホテル内で事件を起こすことを避け、標的がホテルから出たところで(正面から撃たれたように偽装したうえで、ホテルから)狙撃した。
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